DCの代表作といえば、スーパーマンとバットマンで、どちらも何度も映画化されてきましたが、装い新たにしたバットマンの新作公開が決まりました!
過去のバットマン映画
バットマンは1940年代に連続活劇、1960年代にTVシリーズとして人気を博しますが、ワーナー・ブラザースが映画シリーズとして本格展開した最初の作品が、1989年、ティム・バートン監督、マイケル・キートン主演で制作されたバットマン(Batman)です。宿敵ジョーカーは名優ジャック・ニコルソン。バットマンのダーク・ヒーローとしてのイメージを決定づけたバットマンの出世作といえます。
続編のバットマン・リターンズ(Batman Returns)は1992年、やはりティム・バートン監督、マイケル・キートン主演で、バットマンのイメージを決定づけました。ヴィランはペンギンとキャットウーマンです。
しかし1995年のバットマン・フォーエヴァー(Batman Forever)では前2作が暗すぎるとの判断からスタッフ、キャストを一新し、監督はジョエル・シュマッカー、主演はヴァル・キルマーとなります。ダークな基本設定を引き継ぎつつも、ファミリー層を意識した明るめの作風となりました。
以上3作が最初の三部作とすると、次の三部作が現在放映中のTENETが話題のクリストファー・ノーラン監督によるダークナイト・トリロジーです。
最初が2005年のバットマン・ビギンズ(Batman Begins)、2008年のダークナイト(The Dark Knight)、2012年のダークナイト・ライジング(The Dark Knight Rises)です。
ダークナイト・トリロジーの成功は、ハリウッドにリブートという概念を普及させました。
上記以外では、スーパーマン等と共演したDC Extended Universeの一連の作品があります。
2016年のバットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生(Batman v Superman: The Dawn of Justice)、2017年のジャスティス・リーグ(Justice League)
2019年には、バットマンのスピンオフとして、ジョーカーがどうしてジョーカーとなったのかを描いた「ジョーカー」(Joker)が高い評価を得ました。ヴィランなのに、ジョーカーに感情移入し共感した人が多数でた点も話題になりました。
今回の新作The Batman
今回のバットマンは、バットマンの若き日を描いた作品のようです。
ヴィランはペンギンやキャットウーマンの名前が挙がっています。
監督はマット・リーブス、主演はロバート・パティンソンです。
全米公開は2021年10月1日のようです。
2020年8月23日のDCファンドームで公開された予告編を見ると、これまで以上にダークな雰囲気で、いやが上にも期待が高まります。
The Badman: Trailer 和訳・解説
以下、英語は聞き取ったもの、和訳は動画の字幕です。
<No more lies>
<ウソはたくさんだ>
男の頭の包帯巻き上の書かれた赤い血のような文字No more lies。no more〜は「もうこれ以上〜はいらない」という意味です。昔、ごくせんの主題歌でNo more cryというのがありましたが、それと同じですね。
From your secret friend
ボクは君の秘密の友
メッセージについてFrom 〜と言っています。
Who?
誰かって?
Have not a clue
わかりっこないさ
clueは「鍵」ですが、not a clueで「鍵となるヒントが何もない=わかりっこない」という意味になります。
ここでは主語であるYouは省略されています。
<Lies>
<ウソだらけ>
Liesと複数形なので、ウソだらけと訳されています。
Let’s play a game, just me and you
君とボクで謎解きをしよう
Any of this mean anything to you?
この意味が分かるか?
対象物を主語として、それがあなたにとって何か意味するのか?と聞いています。日本語では人を主語とするのが普通なので、英語的表現といえますよね。
<To The Batman>
<バットマンへ>
You’re becoming quite a celebrity
あなた様の名は知れ渡った
Celebrityは「有名人、著名人」のことです。日本語でもセレブといいますが、日本語では金持ちのニュアンスが入っていて、英語のセレブとは微妙に意味がずれています。
Why is he writing to you?
これは挑戦状です
直訳は「彼はなぜ君に書いてきたんだ?」なので、字幕訳はちょっと原義から変えられています。書いてきた理由が挑戦状なので、敢えて答えを訳にしたのだと思います。
If you are justice, please do not lie
正義を気取るなら、ウソはなし
ここも直訳は「もしお前が正義なら」なので、「気取るなら」は上手な訳ではありますが、ニュアンスが若干強調されています。
What is a price for your blind eye?
見て見ぬフリをした代償は?
Blind eyeは「盲目の目」、your blind eyeで「あなたの目は何も見えていない」ということを意味します。
What the hell are you supposed to be?
何様のつもりだ?
supposeは「想定する」。What are you supposed to beで「あなたは自分が何であると想定しているか、自分が何だと思っているのか、自分が何であるつもりなのか」となります。話している相手は「何者でもない、大したものではない」と思っているので、what are youではなく、what are you supposed to beとしているのでしょう。
the hellはガラの悪い強調の仕方です。
I’m vengeance
復讐だ
vengeanceは「復讐」で名詞なので、I’m vengeanceは文法的にはちょっと変ですが、逆に「復讐の塊」みたいで怖い表現です。
This guy’s crazy
いかれてる
guyは単数では通常男性を指しますが、複数形(guys)では男女混合、女性だけでも使われます。
You are a part of this, too
お前も謎の一部さ
this「これ」は、字幕では「謎」と訳されています。「これ」では漠然としていてよく分からないので、これが指している「謎」を字幕上は明確にしているのだと思います。上の挑戦状と同じですね。
What’s my part of it?
どういう意味だ?
You are a partを受けて、my partは何だ?と聞いています。字幕では「どういう意味だ」と逆に漠然とした質問に変えています。あるいは「一部とはどういう意味だ」と訳した上で「一部とは」を省略したのかもしれません。
You’ll see
今に分かる
seeは「分かる」、will seeと未来形なので、「これから分かる」となります。
まとめ
如何ですか?
聞き取れましたか?
難しい単語はあまり使われていませんが、ボソボソ喋っているので、何箇所か聞き取りにくい箇所があると思います。
諦めずに何回でも聞き直して見てください。
映画もダークな雰囲気満載で、一体、どんなバットマンに仕上がるのか、楽しみですね。
バットマンを復習したい人
2019年の話題作、心優しい青年がなぜジョーカーになったのかを描いた「ジョーカー」のBlu-rayはこちら↓
1989年のティム・バートン監督、マイケル・キートン主演のバットマンからの3作を含む4作のBlu-rayのお得セットはこちら↓
クリストファー・ノーラン監督のダークナイト・トリロジーのBlu-rayはこちら↓