コロナ禍でこれまで以上に機会が増えた「持ち帰り」、英語で何と言うかわかりますか?
そんなの「テイクアウト」に決まってるじゃん!って?
海外で実際に生活すると、学校で習ったのとちょっと違う英語の使い方に気付くことがあります。
そのひとつが、「テイクアウト」です。
この記事では、「持ち帰り」や「店内で食事」を英語で何というか? アメリカ英語とイギリス英語でどう違うのか? など解説します。
こんにちは、本サイトの運営者、海外駐在歴15年、元国際派バンカーのウサカメです。
学校であれだけ一生懸命英語を勉強し、単語も何千語と覚え、TOEICで高得点を取っていても、アメリカでハンバーガーひとつ満足に注文出来ない、なんて経験した方は多いと思います。
この前のアメリカ出張でバーガーキングに行ったんだけど、注文時の店員の質問が全然分からなくて、苦労したよ〜
難しい英文は読めるのに、会話となると、超簡単な日常会話でも四苦八苦するよね!
それは何故でしょう?
実はその理由はとてもシンプルで、学校ではそういった日常会話は教えてくれないからです。
だから英会話学校や、通信教育では、「空港で」「レストランで」「ショップで」などシチュエーションごとに練習するドリルが人気があるんですね。
昔はそんなもの、とバカにしていましたが、いざ自分がそのシチュエーションになると、やっぱり「あれ?なんていうんだろう?」と思うことは多く、こればっかりは、実際に使われている表現を丸覚えするしかありません。
また、実際に旅行で訪れたり、住んだりすると、日々、新鮮な表現に気付くことがあります。
その代表例が、ファストフード店での注文です。
食料をゲットするには、まず店員さんの超簡単な質問を理解しないといけません。
それが「店内でお召し上がりですか?お持ち帰りですか?」です。
この記事では、生き残るための必須用語「持ち帰り」の英語表現について解説します。
店内でお召し上がりですか?お持ち帰りですか?
海外に不慣れな場合、レストランで注文はハードルが高く、ファストフード、特にマクドナルドやバーガーキングなどハンバーガーショップに行くことは多いと思います。
でも、ハンバーガーショップもそんなに甘くはありません。
最初の難関が当たり前ですが「店内でお召し上がりですか?お持ち帰りですか?」という二者択一です。
この言い方、実は、米国と英国では全く異なるのも厄介なところです。
米国では “For here, or To go?”
米国では “For here, or To go?” といいます。
直訳すれば、「ここ用ですか?よそへ行く用ですか?」となります。
‘GO’ は、対話をしているときに、話している相手とも自分とも異なる場所に行くことを意味します。だから、この場合、店外に行くことを意味します。
’Take out‘ も決して間違いではありませんが、やはり ’To go‘ の方がよく使われて一般的なようです。
こちらから言う際は、‘take out’ でも全然問題ありませんが、先方から言われる時は、あらかじめ ‘For here, or To go?’ というフレーズを知らないと、「えっ?えっ?」となってしまいますよね。
最近は日本でも「To goできます」というお店の看板をみかけるようになったので、日本でも徐々に浸透してきているようではありますが、、
英国では “Eat in, or Take away?”
一方、英国では “Eat in, or Take away?” といいます。
直訳すれば、「中で食べますか?持って行きますか?」となります。
‘In’ の後には、‘this restaurant’ や ‘the shop’ が省略されています。
‘Take away’ は ‘Take out’ と似た表現ですが、out が外へ持ち出す、に対し、away は離れたところに持っていく、というニュアンスでしょうか。
私はロンドンに3年弱住んでいましたが、初めて会社の社内食堂に行った際、レジでこの ’Eat in? or Take away?’ を聞かれ「えっ?」と何度も聞き返してしまいました。
初めて聞いた表現だったことに加え、結構早口でさらっと言われたからです。
「決まり文句」だから、よけいに早口になるのかもしれません。
そんなとき、「決まり文句」を知っているか、知らないかは大きいですよね。
アメリカ英語とイギリス英語の比較
アメリカ英語の‘For here, or To go?’ と イギリス英語の‘Eat in, or Take away?’ 、アメリカ英語の方がよりカジュアルで簡単な言い方のような気がします。
Take away のもう一つの意味
‘Take away’ には、もう一つ、覚えておくと便利な意味があります。
それは、名詞で「覚えておくべき重要な点」という意味です。
会議、講演などで、結論として「(持って帰るべき)重要な点」という意味でよく使われます。
名詞なので、’take-away’ や ‘takeaway‘ などと表記されます。
講演会など、よく講師が冒頭で、‘Today, you may have Three Take-aways’ (今日覚えて帰ってほしいことが3つあります)などと言ったりします。
もちろん、’take-away’ は、食べ物の「持ち帰り」にも使えます。
今日の ’take-away’ 覚えましたか?
レジで並んで待つときの「列」は英語で何という?
注文や支払いでレジに並ぶこともよくあると思いますが、その際の「列に並ぶこと」を英語で何というか、知ってますか?
アメリカ英語では ‘Line’ ですが、イギリス英語では ‘Que’ です。
Lineは何となくイメージ湧きますけど、Queはロンドンに住んで初めて知った単語だったので、最初に実際にお店で見た時は、ちょっとびっくりしました。
「ここに並んでください」は ‘Que here👇‘ 、「並んでますか?」と聞くときは ‘Are you queuing?’、となります。
用例
アルク(ALC)の英語辞書アプリ 英辞郎on the WEB をみると、いろいろな用例を確認できます。
To go の用例
To go or not to go: 持ち帰りかそうでないか
To go, please: 持ち帰りでお願いします
to-go box: (レストランの)持ち帰りボックス
to-go coffee cup: 持ち帰り用のコーヒーカップ
to-go cup: 持ち帰り用のカップ
to-go order: お持ち帰り用の注文
to-go service: 持ち帰りサービス
Take away の用例
takeaway food: お持ち帰り用の料理
takeaway meal: お持ち帰り用の食事
takeaway order: お持ち帰り用の注文
まとめ
ポイント
店内飲食/持ち帰り
アメリカ英語: For here, or To go?
イギリス英語: Eat in, or Take away?
「店内でお召し上がりですか? お持ち帰りですか?」は、アメリカ英語とイギリス英語では、全く異なります。
面白いのは、アメリカでもイギリスでも「持ち帰り」は ‘Take out’ ではないんですね。
もちろん ‘Take out’ も間違いではないし、通じますが、一般的表現ではないようです。
それなのに日本では ‘Take out’ が浸透し、’To go’ や ‘Take away’ は聞いたことがないというのはちょっと不思議です。
やはり、映画やドラマをしっかり見て、生の英語表現にできるだけ触れるしかないですね。
アメリカの映画やドラマだけでなく、イギリスの映画やドラマもいろいろ見て比べると面白いよ