任天堂の世界的大ヒットゲーム、スーパーマリオブラザーズが、任天堂と米イルミネーション社(Illumination)の共同制作でアニメーション映画化されます。
タイトルは「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」(The Super Mario Bros. Movie)。
イルミネーション社はミニオンズやシングを製作した大手アニメ制作会社です。ユニバーサル・ピクチャーズの子会社で配給もユニバーサル・ピクチャーズが行い全世界で公開されます。
ユニバーサルといえば、ユニバーサルスタジオのアトラクション「スーパー・ニンテンドー・ワールド」を思い出しますが、この映画化もそのアトラクションで任天堂とユニバーサルが接点を持ったことがきっかけのようです。
豪華声優陣
声優陣も豪華です。
主演のマリオはクリス・プラット(Chris Pratt)。マーベルのガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの主人公ピーター・クイル/スター・ロードで、髭がトレードマークの笑顔を思い出す人も多いでしょう。
ルイージはチェーリー・デイ(Charlie Day)。パシフィック・リムで怪獣オタクの生物学者を演じています。
クッパはジャック・ブラック(Jack Black)。スクール・オブ・ロックの主演、売れないロックンローラー、デューイです。
また、配役は未公表ですが、英語版ゲームでマリオの声を務めたチャールズ・マーティネー(Charles Martinet)も出演予定とのことです。
予告編(Teaser Trailer)
2022年10月7日、予告篇第1弾が公開されました。
当然英語ですが、セリフはシンプルで聴き取りやすいので、是非、英語版で見てみてください。
Behold! 見よ!
The King of the Koopas! クッパ大王だ。
Open the gates. 扉を開けよ。
Attack! 攻撃!
That is but a taste of our fury. それは我々の怒りの味だ。
Do you yield? 降伏するか?
I do not. しないさ。
I finally found it. ついに見つけたぞ。
Now who’s gonna stop me? もう誰も俺を止められないぞ。
What is this place? ここはどこだ?
Do not touch that mushroom, you’ll die! そのマッシュルームに触るな、さもなくば死ぬぞ!
Oh, I’m sorry. That one’s perfectly fine. おっとごめん。そいつは全然大丈夫だ。
Come on, Mario. さあ行こう、マリオ。
Mushroom Kingdom, here we come. マッシュルーム王国、さあ行くぞ。
出所:Illumination公式チャンネル
Beholdは古い言葉で聖書にもよく出てきます。「見守る」「注視する」という意味で、命令系では「見よ!」という間投詞です。歴史物のドラマなどで仰々しく偉い人や何か凄い物に注意を集める時によく使われます。
Do you 〜?に対しては I do not. と答えています。中学1年の基本英語の質問と回答形式ですよね。
Who’s gonna stop me?は直訳は「誰が俺を止められるか?」ですが、ここでは逆説的に「誰も俺を止められない」という意味で使われています。
ここはどこだ?を英訳するとWhere am I?と言いそうですが、What is this place?は主語を場所にしているので、疑問詞はWhereではなくWhatになる点、注意です。
Do not touch that mushroomとYou’ll dieの間には”or”が省略されています。「さもなければ」「そうしない場合」の”or”です。
さあ行くぞ、としてはhere we goもよく使われますが、ここではhere we comeです。日本語の行くと来るは自分を起点に考えますが、英語のgoとcomeは相手を起点に考えます。相手のところに行く場合は、comeを使います。(母親からご飯よと呼ばれてリビングに行くときはI’m coming(今行くよ)と言います)。
まとめ
世界中で愛されるゲームをいくつも作っている任天堂ですが、その中でもスーパーマリオは任天堂ゲームの原点ともいえる傑作です。
しかも今回の映画はミニオンズやシングのイルミネーション社が共同製作ということで、いやでも期待が高まります。
日本公開は2023年4月28日予定です。
楽しみに待ちましょう!