スター・ウォーズ

映画で英語!:Star Wars新作 The High Republic / ジェダイ騎士団最盛期のストーリー!

2020年2月27日、Star Wars公式ホームページで、新プロジェクト ”The High Republic” が発表されました。

既に “Project Luminous” として、Skywalker Saga が終わったあと、次の核となる Star Wars Universe の模索が始まっていましたが、それが The High Republic として形になったものです。

舞台は、Skywalker Sagaから数百年前、共和国が繁栄を極め、ジェダイの騎士が平和と正義の守護者として全盛を極めていた時代です。

この共通の世界観の下、まずはいくつかのストーリーが、小説形式で発表される予定です。

Episode1で片鱗が見えた共和国の繁栄とジェダイ騎士団の活躍、誰もがもっと見てみたいと思っていた世界が複数の作家、出版社の協力の下、具現化されると思うと、楽しみですね。

今回は、プロジェクト発表ビデオの英語を解説します。

タイトルの The High Republic とは?

“Republic” は「共和国」ですが、High Republic とはどういう意味でしょうか?

High は通常「高い」ですが、高い共和国では意味がわかりません。

ここでの High は「最盛期の」や「高度に進んだ」といった意味です。

「高い」のは「高さ」や「値段」や「基準」ではなく、「時期」「時代」であり「発達の度合い」であるといえます。

Cambridge English Dictionary では、”High” の意味として、”Greater than usual level”, ”Having power, an important position, or great influence” とあります。

こういう概念として覚えておくと、個々の訳を暗記するより応用が聞きますよね。

メイン・ストリート(目抜き通り)のことを、英国では High Street といいますが、ここでの High も上の概念で考えると腹落ちしますね。

The High Republic Announcement Trailer 英語解説

<予告編映像字幕>

Hundreds of years before the Skywalker sage…. スカイウォーカー・サーガよりも数百年前、、、

The Galactic Republic is at its height, protected by the Jedi knights, the guardians of peace and justice throughout the galaxy. 銀河共和国は、銀河の平和と正義の守護者であるジェダイ騎士に守られ、その最盛期にあった。

Be at its hight:その絶頂期にある
・・・ここでの Hight は、High Republic の High と同じで「最盛期」「絶頂期」の意味です。

Throughout the galaxy;銀河のあらゆる場所で、銀河の至る所で
・・・throughoutは、はじめから終わりまで、隅から隅まで、を意味します。

But a frightening new adversary threatens… しかし、恐ろしい新たな敵が脅かす。

Frightening:恐ろしい、ゾッとするような、ギョッとする

Adversary:敵、敵対者、対向者

Threaten:脅す、脅かす、威嚇する

<James Waugh, VP, Franchise Content & Strategy, Lucas Film>

We are finding ourselves at a very exciting moment with Skywalker Saga coming to an end. 我々は、スカイウォーカー・サーガが終結を迎えるというとても胸躍らせられる瞬間にいます。

Skywalker Saga coming to an end;スカイウォーカー・サーガが終結を迎えること
・・・that Skywalker Saga comes to an end に置き換えることができます。that節ではなく、comesを comingという動名詞にすることで、ほぼ同じ意味になります。
スカイウォーカー・サーガとは、もちろん、エピソード4、5、6のルーク・スカイウォーカーを主人公とした最初の3部作、エピソード1、2、3のアナキン・スカイウォーカーを主人公とした次の3部作、そいてエピソード7、8、9のレイ・スカイウォーカーを主人公とした最後の3部作のことです。

We’re at a place of, what’s next for “Star Wars”? 「スターウォーズ」の次は何?というところにいるのです。

One of the things we’ve always done is be able to use our franchise platforms to explore the creative potential of the “Star Wars”’s galaxy. 我々がいつもしてきたことのひとつは、「スターウォーズ」の銀河の持つ創造性に富んだ潜在力を探索するため、この「シリーズ」の舞台を使うということです。

Franchise:映画やTVドラマ等のシリーズ
・・・フランチャイズは営業販売権の意味で日本語としても浸透していますが、このフレーズのように、映画やTVドラマ等のシリーズや、プロスポーツチームやプロスポーツチームの有力選手にも使われます。

Our franchise:我々のシリーズ
・・・もちろんここではスターウォーズ・シリーズのことです。

Explore:探索する、詳しく調査する
・・・名詞はExplorationで探検、探査を意味します。

Creative potential:創造性に富んだ潜在力

And so what if publishing was more of an incubation place and bring in great talent and just let their imaginations run free. そして、出版が、素晴らしい才能を呼び込み、その想像力を自由に走らせる、才能育成の場以上のものであったらどうでしょう。

What if:もし〜だとしたらどうなるか?

Incubation:孵化、培養、起業支援
・・・日本語でも最近、起業支援のことをインキュベーション、企業支援する人や組織をインキュベーターとそのまま使われるようになってきたので、この単語を聞いたことある人も多いと思います。

Bring in:参加させる、取り込む、取り入れる、導入する、呼ぶ、呼び込む

Run free:自由に走る、自由にする

<Skywalker Ranch, Project Luminous Authors’ Summit 2018> スカイウォーカー大牧場、ルミナス・プロジェクト、作家サミット2018

Skywalker Ranch:きっと ルーカス・フィルムが所有する施設なのでしょう。素敵な名前ですね。

Project Luminous:ルミナス・プロジェクトは、このThe High Republic プロジェクトの当初の名称(仮名称)です。

Authors’ Summit:ルミナス・プロジェクトは出版を中心に行う予定だったため多くの作家が集められたのだと思います。

We put together the really unique writers room where we had diverse voices with very different opinions about “Star Wars”. 我々はとても優れた才能を持つ作家達の討議場所を用意した。そこでは「スターウォーズ」について様々な意見や声を聞くことができた。

Put together:組み立てる、企画する、(考えを)まとめる、(クラブや派閥などを)作る

Unique:優れた、並ぶもののない
・・・日本語でユニークというと「面白い」の意味になりますが、英語のユニークは、「唯一無二の」「ただひとつの」が原義で、そこから「固有の」「特有の」という意味になり、さらにひとつしかないので「比類ない」「優れた」「並ぶものがない」という意味に繋がります。日本語では、「独特で人と違っていて面白い」→「面白い」と意味が変わって使われてきたと思われます。このようにカタカナ英語は意味が変化しているものがよくあるので注意してくださいね。

Writers room: 直訳は作家達の部屋ですが、要は作家達が集まって議論をする場所という意味だと思います。

<Justine Ireland:作家のひとり>

We all love “Star Wars” but we’re all coming at it from very different places. 私たちはみんなスターウォーズが大好きですが、好きになった理由はみな異なります。

Coming at it:ここでitは「みんなスターウォーズが大好き」という前のフレーズを指しますので、coming at itとは、「好きになった」となります。その後、from以下が「好きになった理由」を示します。

<Claudia Grey:作家のひとり>

This has been a very free environment for everybody to just throw things out there. ここはとても自由な環境で、誰でも考えをその場に出した。

Throw things out:考えを口にする、アイデアを持ち出す
・・・ここでthingsとは考えや思っていることなど漠然としたものを総称して指しているのだと思います。

<Daniel Jose Older:作家のひとり>

We’ve all done lots of storytelling. But this is unique and really special. 我々はたくさんの物語を作ってきた。でもこれは唯一無二でとても本当に特別な試みだ。

<Pablo Hidalgo, Sr. Creative Exec., Franchise Story & Content, Lucas Film>

The idea that this thing has been simmering for so long. この考えは随分前からずっと議論してきたんだ。

Simmering:沸騰している、一触即発の、感情が爆発しそうな

<Cavan Scott:作家のひとり>

It’s the secret history of the galaxy. それは銀河の歴史の秘密だ。

<Charles Soule:作家のひとり>

Yep, that goes way back to the beginning of “Star Wars”. そう、スターウォーズの始まりに戻るんだ。

<Pablo Hidalgo, Sr. Creative Exec., Franchise Story & Content, Lucas Film>

We gave them, essentially a blank state. 我々は作家達に基本的に自由に考えさせた。

Essentially:基本的に、原則、本質的に

Blank state:まっさらな状態、白紙状態

What would you like to tell? 君たちはどんな物語を語りたい?

Tell:ここでのtellはstorytellingのtellで、「物語を語る」という意味です。

<Obi-wan kenobiのセリフ>

For over thousands generations, the Jedi knights were the guardians of peace and justice. 何千世代に渡って、ジェダイの騎士達は平和と正義の守護者だった。

<Michael Siglain, Director, Creative Lucasfilm Publishing>

A line that we’ve been hearing since 1977, and we though, you know, what does that look like? 1977年以降私たちが聞いてきたセリフだ。でも、それはどんなだったのだろう。

Line:役者のセリフ、一節、ひとくだり。ここでは、直前のオビ・ワン・ケノービのセリフを指します。

<James Waugh, VP, Franchise Content & Strategy, Lucas Film>

It is a golden age, where there’s much more peace and calm in the galaxy. それはジェダイの黄金時代だ。銀河はもっと平和と平穏に満ちていた時代だ。

Golden age:黄金時代

Calm:静かな、平穏な

So we are calling it the High Republic. そこで我々はその時代はハイ・リパブリックと呼ぶことにした。

The description that we’ve used for the Jedi of this era is that they are the Jedi Knights of the Round table. この時代のジェダイをよく表す言葉として、我々は「円卓のジェダイ騎士」を使うこととした。

Round table:円卓。アーサー王と円卓の騎士をイメージして、円卓のジェダイ騎士といっています。円卓は上座下座がなく卓を囲む者が全て平等であるという意味もあったと言われています。

But “Star Wars” isn’t just about Jedi. しかし、スターウォーズはジェダイだけじゃない。

And we will tell stories of new smugglers, new scoundrels, new bounty hunters. そこで、我々は新しい密輸業者、新しい悪党、新しい賞金稼ぎの物語りも考えることにした。

Smuggler:密輸業者

Scoundrel:悪党、ならず者

Bounty hunter:賞金稼ぎ

<Pablo Hidalgo, Sr. Creative Exec., Franchise Story & Content, Lucas Film>

The threat and tension really comes from the Republic borders, because the Republic doesn’t extend from one side of the galaxy to the other. 脅威と緊張は共和国の辺境からやって来る。なぜなら共和国は銀河の隅々にまでは広がっていないからだ。

Border:国境

From one side to the other:「一方からもう一方へ」ですが、ここでは「隅から隅まで」「端から端まで」の意味です。

It’s a bit of a Wild West new frontier. それは西部開拓とちょっと似ている。

Wild West:19世期の開拓時代の米国西部地方

<James Waugh, VP, Franchise Content & Strategy, Lucas Film>

We see a different kind of Jedi that patrols the frontiers and is more of a Texas Ranger. そこでは今とちょっと違ったジェダイがいる。彼らは辺境を警備するいわばテキサス・レンジャーのような存在だ。

Frontier:国境、辺境

Texas Ranger:テキサス州警備隊の隊員。西部開拓時代、テキサスで先住民からの襲撃に対抗するための自警騎馬団が発祥。

<Pablo Hidalgo, Sr. Creative Exec., Franchise Story & Content, Lucas Film>

We’re now bringing in concept artists and illustrators and visualists the same way that you would when you’re making a movie. 我々は映画を作るときと同じように、コンセプト・アーティストやイラストレイターやビジュアリストを招き入れた。

<James Waugh, VP, Franchise Content & Strategy, Lucas Film>

We even had Ian Mckay, come down and just oo sketch after sketch for this その中にはイアン・マッケイもいた。毎日スケッチにスケッチを重ねた。

When you have a guy who designed the look for Darth Maul, sketching Jedi for you, it doesn’t get any cooler than this. ダース・モールをデザインした男がきて君たちのためにジェダイをスケッチしているんだ。これ以上に素敵なことはない。

Darth Maul:ダース・モール。エピソード1に出てきた赤と黒の刺青が印象的なシス、ダース・シディアスの弟子ですね。

<Jennifer Heddle, Executive Editor, Lucasfilm Publishing>

The scale of this initiative is really new for us. このイニシアチブの規模はかつてないほど大きい。

We’re going to have stories for adults and teens and kids. 物語は大人向け、ティーン向け、子供向けに及ぶだろう。

<James Waugh, VP, Franchise Content & Strategy, Lucas Film>

We’re building this out simultaneously across multiple publishers. 我々は同時に複数の出版社と仕事を進めている。

Publisher:出版社。ビデオでは具体的に、Disney, Del Rey, Marvel, IDW, TItan magazines, Abrams, b&m! books, Viz Media, DK, Insight Editors のロゴをあげています。

It gives us the ability to tell fast, interconnected stories across multiple years. それにより、何年にも渡る相互に関連した物語を迅速に提供できる。

There will be a core group of heroes that will expand over time. 何年にも渡って広がるヒーロ達の中心グループがいるだろう。

There will be villains. また悪党もいるだろう。

Villain:悪党、悪役。日本語でも最近はビランとして使われていますね。

<Jennifer Heddle, Executive Editor, Lucasfilm Publishing>

Our main villains are the group called the Nile. We kind of like to refer to them as space Vikings. 悪党の中心グループは「ナイル」と呼ばれる。宇宙バイキングみたいなものだ。 

Kind of:〜みたいな感じ。あまり意味はなく、ちょっと言葉を曖昧化する際に使われます。同じ意味で、sort of もよく使われます。何か聞かれたときに「そうね」という意味で“kind of”とか”sort of”とだけ回答するのにも使われます。

<Michael Siglain, Director, Creative Lucasfilm Publishing>

Their motto is, “you can’t take it with you but we can take it from you”. ナイルのモットーは「お前のものはお前のものじゃない、お前のものは俺たちのもの」だ。

<James Waugh, VP, Franchise Content & Strategy, Lucas Film>

Our story starts with what we’re calling the Great Disaster. 新しい物語は、我々が「大災害」と呼ぶ事態から始まる。

It wouldn’t be “Star Wars” without adventure. And there’s definitely a series of events that that will spin the galaxy into a dangerous new direction. And it’ll the opportunity for heroes to rise up. 冒険がなければスターウォーズとはいえない。そう、銀河を危険な方向に陥れるいくつもの事件が起こるんだ。そしてそれがヒーローが立ち上がるきっかけとなる。

<Michael Siglain, Director, Creative Lucasfilm Publishing>

The cool thing about this that there’s going to be a story for every “Star Wars” fan. これの凄いところは、全てのスターウォーズ・ファンのための物語になるだろうという点だ。

It’s really fun to be able to keep readers on their toes. 読者の期待を高めることが出来ることは本当に楽しい。

Keep someone on their toes:直訳は「誰かを爪先立ちさせること」ですが、「誰かの緊張を高め何かが起こることに準備をさせること」を意味します。

This era is ripe for storytelling. 新しい物語の機は熟した

Ripe for:〜の機が熟して、〜の準備が整った

The eureka moment was the question, what scares the Jedi? ピンときた瞬間、疑問が生じた。ジェダイが恐れるものは何だ?

Eureka:「見つけた」「見つかった」の意味。ギリシャ語が語源です。”Eureka moment“は「発見した瞬間」「発見した時」「ピンときた瞬間」となります。

Scare:怖がらせる、びっくりさせる、驚かせる

And that made us all go “oh, something wicked this way comes” そしてだから我々は考えたんだ「何かが道をやってくる」って。

“Something wicked this way comes”:米国の小説家レイ・ブラッドベリー(Ray Bradbury)による1962年のダーク・ファンタジー小説「何かが道をやってくる」のタイトルです。ここでは隠喩的に使われていて、この新しいスターウォーズの世界でも「何か邪悪なもの(Something wicked)」がやってきて、それがジェダイの脅威となるだろうということだと思います。

<字幕>

A new Adventure begins AUGUST 2020 新しい冒険が始まる、2020年8月に

まとめ

如何でしたか?

新プロジェクトのコンセプトや内容を、作り手達がそれぞれ自分の言葉で語っていて、中身の濃いプレゼンビデオだと思います。

是非、和訳を参考に、繰り返し聴いてみてください。

新プロジェクト The High Republic は出版を軸として、2020年8月以降、順次、大人向け、ティーン向け、子供向けの小説が出版されます。
共和国とジェダイの黄金時代を舞台に、しかし、大災害を契機に、脅威が忍び寄る中、銀河の辺境を舞台にジェダイ騎士が活躍をするようです。
共通の世界観を共有しながら、重層的に物語が展開し、新しいスターウォーズ世界(Universe)が作られていくことでしょう。
このプロジェクトが成功すれば、次はきっと映像化、映画化されるのではないかと大いに期待しています。

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