2019年11月20日(日)、日本中がラグビーワールドカップ決勝リーグ 日本ー南ア戦に釘付けになったのではないかと思います。
予選トーナメントのような美しいパス回しでの快勝を期待しましたが、結果は残念ながら敗退となりました。
ラグビーワールドカップ公式HPに掲載されたこの試合の英文記事の抜粋から、ラグビー用語・スポーツ用語中心に解説します。
日本ー南ア戦英文記事解説
記事掲載元
記事出所はラグビーワールドカップ公式HPです。
https://www.rugbyworldcup.com/news/521802
記事タイトル
BRAVE BLOSSOMS NO MATCH FOR SOUTH AFRICA’S POWE PLAY
訳: ブレイブ・ブラッサム(日本)、南アのパワープレイに敗退
Brave Blossoms: ブレイブ・ブラッサム、勇敢な満開の(桜の)花。日本チームの愛称です。
・・・日本チームユニフォームの胸の桜の花のエンブレムからきているようです。各国チーム、それぞれに愛称があります。
ニュージーランド: オールブラックス(黒のユニフォームに由来)
南アフリカ: スプリングボクス(南アに生息する鹿に似た動物)
オーストラリア: ワラビーズ(オーストラリアに生息するカンガルーに似た動物)
ウェールズ: レッドドラゴンズ(赤い龍)
フランス: レ・ブルー(青のユニフォームに由来)
サモア: マヌ・サモア(サモアの獣)
イングランド: レッドローズ(赤いバラ)
ロシア: ベアーズ(熊)
こうしてみると、皆、ユニフォームの色か、エンブレムに使われている紋様に由来しています。
でも、「勇敢な」みたいな形容詞が付いているのは実は「日本」だけのようです。
もともとは日本も単に「チェリー・ブラッサム」(満開の桜)と呼ばれていたようですが、日本が強くなる過程での勇敢な闘い振りが好感され、「勇敢な」という名誉な修飾詞が付いたようです。
No match for: 敵わない
・・・matchは 匹敵する。
Power play: パワープレイ
・・・体の大きさを武器にした力勝負のプレイ
サブタイトル
To some, it might not have been beautiful, but in the contest up front, the Springboks were pretty effective.
<訳> 美しいとはいえないかもしれないが、ここ一番の決戦で、スプリングボクス(南アチーム)は非常に効果的だった
To some: ある人には、
・・・〜という人もいるが、の意味。
in the contest: この決戦で
・・・contest は 戦い、競技会 の意。
up front: 重要な
Springboks: スプリングボクス、南アチームの愛称
pretty: 非常に、とても
記事本文
Japan versus South Africa was a battle between two styles of rugby: South Africa's power game and Japan's rapid wide play. 日本対南ア戦は、2つの異なるラグビー・スタイルの戦いだったとえいる。すなわち、南アのパワーゲームと日本の高速で広範囲に展開するワイドプレイだ。
For Japan to win, they would need to charge around, away from South Africa's defence. 日本が勝つには、南アのディフェンスから逃れて、走り回る必要があった。
They would need to force the Springboks forwards to chase them around a pitch, their lungs burning. 南アのフォワードにピッチ中で自分たちを追いかけ回させ、彼らの肺を焼き尽くす必要があった。
For periods in the first-half, Japan were able to execute that gameplan and they put South Africa under pressure. 前半戦はそのゲームプランを遂行し、南アにプレッシャーを与えることができた。
charge around: 走り回る
force: 強いる
their lungs burning: 肺を焼き尽くす
・・・前のforce を受け、force their lungs burning です。
execute that gameplan: そのゲームプランを遂行する
put South Africa under pressure: 南アに圧力をかける、プレッシャーを与える
Unfortunately for the hosts, as the game slowed, South Africa's power counted for more and they took the game away from Japan. ホスト国である日本チームにとって不幸なことに、ゲームがスピードを失うにつれ、南アのパワーが真価を発揮し、日本からゲームを奪った。
slow: 〜の速度を落とす、〜を遅くする
・・・be動詞が省略されています。正しくは、the game was slowed
count for: 〜の価値がある、〜に値する
・・・be動詞が省略されています。正しくは、South Africa’s power was counted for more
We might think that the offloading wizardry of Fiji and Japan's speed of play is beautiful rugby. フィジーの魔法のようなオフロード技術や日本のスピードプレイは美しいと思う。
But there is also beauty in how South Africa dismantled Japan with their power. しかし、南アが日本を打ち倒したパワーにもまた美しさがある。
wizardry: 魔法、優れた技術、秘技
dismantle: 分解する、取り壊す、取り外す
うーん、客観的で的確な分析ですね。
でも、たしかに南アのパワーに敗れたとはいえ、日本のハイスピードプレイもまた美しいプレイとして高い評価を得ているのは間違いないうようです!
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