映画Bohemian Rhapsody の名曲 ー Love of My Life
映画 Bohemian Rhapsody を観てきました。2回目です。
タイトルの Bohemian Rhapsody は勿論素晴らしいのですが、個人的には、Love of My Life が一番印象に残りました。
映画の中で、フレディが、恋人のメアリーに、君だけのために作った歌だと、この歌を捧げます。

“Love of My Life” の意味は? 「恋人」とは違う解釈
でも歌詞をみるとわかるように、哀しい、切ない歌です。
この歌詞の解釈はいろいろとあるようです。映画字幕では、Love of My Life は「運命の人」と訳されていました。メアリーのことを指していると思われます。
運命の人に「戻ってきて」「君は大切な人だ」と懇願します。
この曲だけ聞くと、メアリーがフレディを振ったように聞こえます。しかし、映画では、フレディがゲイであることを自覚し、メアリーに告白し、それでもずっと側にいて欲しいと懇願しますが、メアリーは離れ、新しい恋人を作ります。
一度は離れる2人ですが、ドン底のフレディに私とQUEENのメンバーはフレディの家族だから家族の元へ帰ってきてと救いの手を差し伸べます。
そうした全てを踏まえて聴くと、この Love of My Life は、単に「恋人」に戻ってきてと言っっているのではなく、「家族同様大切な人」に自分はゲイだけどそれでも側にいて欲しいと懇願しているように聞こえます。同時に、自分はゲイだと自覚したものの、まだそれを受け入れきれず、「メアリーへの大切な愛、メアリーを女性として愛する心」を取り戻したい、もう一度以前のようにやり直したい、とも聴こえます。
この曲は1976年にリリースされたQUEEN4枚目のアルバム A Night at the Opera(オペラ座の夜)にBohemian Rhapsody と一緒に収められています。
Bohemian Rhapsody で、Mama, just killed a man というのは、これまでの自分を殺し、ゲイであることを自覚したことを示唆しているとも言われています。
タイミング的には、ゲイであることを自覚し、苦悩している時期で、Love of My Life もそうした苦悩とメアリーへの純粋な愛と崇拝が錯綜しているため、余計に心に染み入るのかもしれません。
そう考えると、邦訳するのはなかなか難しいですね。日本語に置き換えた途端に、言葉の意味が特定され、訳者の解釈に誘導されてしまいます。
映画の中で、Bohemian Rhapsody を作ったときプロデューサーが歌詞が意味不明とこき下ろします。それに対し、フレディは歌詞は聴く人がそれぞれ解釈するものだと反論します。
この歌についても、やはり聴き手の解釈に委ねられ、それが歌の深みに繋がるものと考えます。皆さんは、どのように解釈しますか?
Love of My Life 歌詞
Love of my life, you've hurt me
You've broken my heart
And now you leave me
Love of my life
Can't you see?
Bring it back,
Bring it back
Don't take it away from me
Because you don't know
What it means to me
Love of my life, Don't leave me. You've stolen my love
And now desert me
Love of my life,
Can't you see?
Bring it back,
Bring it back
Don't take it away from me
Because you don't know
What it means to me
You will remember
When this is blown over
And everything's all by the way
When I grow older
I will be there at your side
To remind you how I still love you
I still love you
Hurry back,
hurry back
Please, bring it back home to me
Because you don't know
What it means to me
Love of my life
Love of my life