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映画で英語!:ディズニー/ピクサー「2分の1の魔法」(Onward)いよいよ公開、予告編第2弾でおさらい

本来なら2020年3月公開予定だったディズニー/ピクサーの「2分の1の魔法」(Onward)。

コロナ禍で5ヶ月間延期されましたが、8月21日、やっと公開されます。

最近のディズニー作品の流れをくんだ兄弟の絆、家族の絆を描いた作品です。

予告編第1弾もよかったですが、第2弾もいいですよ。

2分半程度と時間もそれほど長くなく、アップテンポで会話(情報量)も多いので、英語勉強用にも最適です。

間があいてどんな話か忘れてしまった方も、予告編をみておさらいしておきましょう。

2分の1の魔法(Onward)予告編第2弾

Laurel: Happy birthday, Mr. Adult man.
ローレル:お誕生日おめでとう、今日から大人ね

“Mr. Adult man”はいかにも英語的表現で、日本語直訳はしっくりきません。ここでは、意味を踏まえて「今日から大人ね」と訳してみました。

Ian: No mom, Gross!
イアン:やめてよ、母さん、気持ち悪い!

”Gross”は米俗語で「気持ち悪い」「嫌な」「ゾッとする」「ムカムカする」などの意味です。

Ian: What was Dad like?
イアン:父さんて、どんな感じだったの?

”like what“で「どんなように」。疑問文でwhatが文頭にでたので“like”だけが文末に残ったものです。”Like what”を”how“に置き換えることも可能です。

Barley: His beard was scratchy. He had a goofy laugh.
バーリー:髭がチクチクした。グーフィーみたいに笑ったよ。

スクラッチは、ビンゴなどでゴシゴシ擦って消す動作や、黒板をキーっと擦る音などのこと。形容詞の”scratchy”は「チクチクした」という意味になります。

“goofy”はディズニー・キャラクターのグーフィーのことです。”goofy laugh”は「グーフィーのような笑い方」ですが、こういうシンプルな言い回しも英語的ですね。

Ian: I wish I’d met him.
イアン:父さんに会いたかった。

正しくは”I wish I had met him”です。過去分子なので、現実とは異なる過去の出来事についてこうであったらという仮定法で話しています。

Laurel: I have something for you from your dad.
ローレル:父さんからの贈り物よ。

これも英語的表現で、直訳すると日本語っぽくなりません。”I have something for you”は贈り物だけでなく、「何か見せたいもの」がある時にふりとしてよく使われる、覚えておくと便利な言い回しです。

Barley: It’s a wizard staff.
バーリー:魔法の杖だ。

“staff”は「杖」「コン棒」「旗竿」のことです。他には日本語でもスタッフと言いますが「職員」「社員」の意味もあります。

ちなみに、ハリー・ポッターで魔法の杖は”wand”と呼ばれていました。”wand”は「魔法の棒」ですが「細い棒」や「指揮棒」なども意味し、「短い細い棒」を指すのに対し、”staff”は「歩く時の杖」や「ステッキ」「コン棒」「旗竿」など「長くて太めの杖」を指します。ハリー・ポッターの魔法の杖は”wand”で、ロード・オブ・ザ・リングで魔法使いガンダルフが持っていた杖が”staff”なんですね。

Ian: I wrote this spell so I could see for myself who my boys grow up to be.
私はこの呪文を子供たちがどう育ったかこの目で見るために書いた。

”who my boys grow up to be”は「子供たちが大きくなって誰(どんな人)になるか」です。”grow up to be (who)”が「成長して〜になる」ですが、直訳では「〜になるために成長する」となります。でも直訳では日本語としておかしいので、時間軸通りに「成長して〜になる」と訳した方が自然な日本語になりますね。

Barley: This spell brings him back.
バーリー:この呪文で父さんが帰ってくる。

”bring”は「(話し相手の方向に)持ってくる」、”take”は「(話し相手がいない方向に)持っていく」と逆の意味になります。

“come”が「(話し相手の方向に)いく」、”go”が「(話し相手がいない方向に」いく」の関係と似ています。

日本語の「持ってくる」「持っていく」の概念、「来る」「行く」の概念は「話し相手」ではなく「自分」を軸にしていて微妙に意味がズレていますので、間違えないように注意してください。

Ian: Back? Like back to life?
イアン:帰ってくる?生き返るってこと?

“back to life”は「命に戻る」=「生き返る」という意味。

Laurel: He wanted to meet you more than anything.
ローレル:父さんは何よりもあなたに会いたがっていたわ。

“more than anything”は「何よりも」「とても」の意味。これも、よく使われる便利な言葉です。

Barley: Holly tooth of Zadar! How did you...
バーリー:なんてこった。一体何を、、

“Holly tooth of Zadar”は一般的な表現ではなくバーリー固有の驚きの表現だと思います。

“How did I you”の後は省略されていて、本当は”How did you do that?”と言いたかったのだと思います。
似た表現で”How dare you...”などもよく使われます。“dare”は「敢えて〜する」という意味です。

Ian: I don’t know. It just started!
イアン:わからないよ。突然始まったんだ!

ここで“just”は「丁度」「今しがた」の意味です。

Barley: Hang on!
バーリー:しっかり!

“Hang on”は元々「〜にしがみつく」という意味です。そこから「踏ん張る」「やり続ける」「頑張り続ける」といった意味で使われます。

日本語の「頑張る」にそのままぴったり当てはまる英語はなく、状況に応じて使い分ける必要がありますが、「困難な状況でもそれに耐えて踏ん張る」時の「頑張る」には”hang on”が使えます。

Ian: Dad?
イアン:父さん?

Barley: There’s not top part! Dad! You are in your house!
バーリー:上半身がない!父さん!家にいるんだよ!

“top part”は上の部分、要は「上半身」です。

Barley & Ian: Oh, boy!
バーリー&イアン:大変!

Barley: We’ve only got 24 hours to bring back the rest of Dad.
バーリー:24時間しかない。父さんの残りの体を取り戻すのに。

“the rest of Dad”は「父さんの残りの部分」。前に「下半身しかなく上半身がない」と言っているので「残りの部分」とは「上半身」のことです。

Barley: We’re going on a quest!
バーリー:探究の旅に出発だ!

“quest”は「探究」「探し求めること」です。RPGでドラゴン・クエストというゲームがありますが、ドラゴンを探す旅のことです。

Barley: All quests start with the Manticore! The fearless adventure!
全ての探究の旅はマンティコアから始まる。恐れを知らない冒険だ。

”Manticore”(マンティコア)は、アジア地域(インド、インドネシア、マレーシア)に住むとされる伝説上の人喰い魔獣のことです。

Cyclops: You mean, Corey? She’s over there.
サイクロプス:コーリーのことかい。彼女はあそこだよ。

“Cyclops”は英語読みではサイクロプスですが、ギリシア神話でキュプロープスと呼ばれる卓越した鍛治技術を持つ単眼の巨人のことです。

Manticore: Quick! Somebody help me! These griffin nuggets were supposed to go out minutes ago!
マンティコア:早く。誰か助けて!このグリフィン・ナゲットはずっと前に出さなきゃ行けなかったのに。

“griffin”はギリシャ神話に出てくる頭と羽が鷲で体がライオンの神獣です。ハリーポッターの所属する寮グリフィンドールはこのグリフィンからきています。

Ian: That’s the Manticore?
イアン:あれがマンティコア?

Police: You guys are in trouble, big time! Get in the vehicle. I’m escorting you home. I’m giving you to the count of 3!
警察:さあこれまでだ。車に乗るんだ。家まで送ろう。三つ数えるうちにだ。

“the count of 3”は「三つ数えること」。

Ian: Okay.
イアン:わかった。

Barley: Wait. What are you doing?
バーリー:待てよ。何をしてるんだ?

Ian: I. Don’t. Know.
イアン:分からないよ。

Police: Ahh, son of a ...
警察:ああ、畜生、、

“son of a...”は”son of a bitch”を敢えて後半を言わずにボカしたものです。相手を侮辱する強い言葉なので敢えて全部言わない形としたものです。

Laurel: I’m looking for my sons.
ローレル:子供たちを探しているの。

Manticore: Oh, they went on a quest. But don’t worry. I told them about the map. I told them about the gem. I told them about the curse. Ah, I forgot to told them about the curse!
マンティコア:ああ、彼らは探究の旅に出かけたよ。でも心配しないで。彼らには地図について話したし、宝石についても話したし、呪いについても話した。あれ、呪いについて話すのは忘れた!

“gem”は「宝石」、”curse”は「呪い」です。

Laurel: The what!?
ローレル:何ですって⁉︎

“what”の前に”the”がついて”the what”となっていますがどうしてか分かりますか?これは、前の相手の発言の”the curse”を受けて、”curse”の部分が聞き取れなかったか、あるいは、敢えてもう一度確認するために、「the (の後に)何て言ったの?」と聞き返しているんですね。

Manticore: Your boys are in grave danger!
マンティコア:子供たちが危険だ!

“grave”は「重大な」「深刻な」という意味です。

Ian: Hold on!
イアン:つかまって!

Barley: Woaahh!
バーリー:わー!

Manticore: How do your boys do in a crisis?
マンティコア:あんたの子供たちはどうして危険なことを?

Ian: Oh, no! We’re dead! We’re dead! We’re dead!
イアン:もうだめだ、死ぬ、死ぬ、死ぬー!

日本語でも「死ぬー」と言いますが、英語でも同じように”We’re dead”とか”I’m dead”って言うんですね。

Laurel: Not great.
ローレル:よくないわ。

Ian: I can’t do it. We’re not going to see you, Dad.
イアン:もうだめだ。もう会えないよ、父さん。

Barley: You can do this...
バーリー:きっと出来る、、

Barley: My gut knows where to go. Don’t you, boy? Yes you do.
バーリー:俺の直感がどこに行くべきか教えてくれてる。お前は?お前もそうだろ?

“gut”は元々は「内臓」という意味ですが「直感」という意味でも使われまう。ここで”my gut”とは「私の直感」という意味です。”my gut feeling”という言い方もよくされます。

“where to go”は「どこに行くべきか」です。

Barley & Ian: Ahh!
バーリー&イアン:ああ!

Laurel: I am on my way, boys. Just stay out of trouble.
ローレル:今行くわ、子供たち。どうか無事でいて。

”on my way”で「行く途中」「今そっちに向かっている」という意味です。

“out of”は「〜から外へ」。”stay out of trouble”で「トラブルの外にいる」=「無事でいる」という意味になります。

まとめ

如何ですか?たった2分半の予告編ですが、たっぷりと会話が詰め込まれ、解説のポイントも色々とありました。

映画の予習・復習にもなりますので、是非、何度も繰り返し聞いてみてください。

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