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ニュースで英語!:コロナウイルスと戦うため世界の一流アーティストが結集/One World: Together at Home

2020年4月19日、チャリティコンサート”One World: Together at Home”が開催されました。

これまでも、1984年のエチオピアで起こった飢餓を受け、英国とアイルランドのミュージシャンが集まって結成したチャリティ・プロジェクト「バンド・エイド(Band Aid)」で歌われた”Do they know it’s Christmas?”、翌年1985年、バンド・エイドに触発されて米国で結成されたチャリティ・プロジェクト「USA for Africa」で歌われた”We are the World”など、何か大きな危機に際し、ミュージシャンが集結したチャリティ・プロジェクトは見られましたが、今回のコロナ・ウィルス(COVID-19)の感染拡大を受け、医療従事者を始めとする生活インフラを支えてくれている人たちに感謝をし支援する目的で開催されたチャリティ・コンサートです。

WHO(世界保健機構:World Health Organization)とNGO団体Global Citizenが主催、Lady GAGAがキュレートし、100人以上のミュージシャン、アーティストが自宅から参加しました。

放送は米国の3つの主要キー局が共同放映した他、YouTubeほか様々なメディアで配信されました。

日本でも、期間限定のものが多いようですが、Amazon Prime、Apple Music、Apple TV、Hulu、FODなどで視聴可能、Spotifyで配信曲を聞くことも可能です。

プレ・コンサート約6時間、コンサート約2時間で合わせると8時間にも及びますが、YouTubeでは、様々なハイライト版も出ています。

音楽はもちろん素晴らしいのですが、各ミュージシャンのメッセージや、音楽の合間に挿入された著名人のメッセージも見逃せません。

記事もいくつも出ていますが、ここでは”Daily mail”の記事をご紹介します。

One World: Together at Home 記事(Daily Mail)抜粋

記事の情報ソースはこちらのリンクです。

長い記事ですが、その中で、Lady GAGA、Stevie Wonder、Paul McCartney、Taylor Swiftに係る箇所を一部抜粋しています。

それぞれのアーティストのパートのYouTubeも掲載しましたので、記事と照らし合わせて彼らのコメントを確認してみてください。

https://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-8233453/One-World-Home-Rolling-Stones-Taylor-Swift-Lizzo-Lady-Gaga-unite.html

Lady Gaga, 34, who curated the event, kicked things off with a stirring rendition of the Nat King Cole classic Smile. イベントは、キュレーターであるレディ・ガガ(34歳)によるナット・キング・コールの名曲スマイルの感動的な演奏によって幕を開けた。

Stirring:感動的な、奮起させる
・・・動詞stirは原義はかき混ぜるですが、そこから感情を呼び覚ます、興奮させる、感激させるといった意味に広がります。

Rendition:演奏、演出、公演、引き渡し

‘What I’d like to do tonight, if I can, is just give you the permission to, for a moment – smile,’ she said. 「今夜したいことは、もしできるなら、少しの間、ただ笑ってもらいたいだけ」とガガは言った。

Permission:許し、許可、同意

Following Gaga was musical legend Stevie Wonder, who performed Lean On Me and Love’s In Need of Love Today. ガガの次は音楽界のレジェンド、スティービー・ワンダーで、”Lean On Me”と”Lover’s In Need of Love Today”を演奏した。

Following:〜の次
・・・following toは〜の次(〜に続く)ですが、followed byは〜の前(〜が後に続く)で意味が逆になるので、注意してください。

Lean on:〜に寄りかかる、〜にもたれかかる、〜に頼る
・・・leanの原義は「傾く」、そこから寄りかかる、頼りにする、といった意味に拡がります。

Wonder dedicated Lean On Me to that song’s writer, the recently deceased Bill Withers. ワンダーは、”Lean On Me”を書き、最近亡くなったビル・ウィザースに捧げた。

Decease:亡くなる、逝去する、この世を去る
・・・dieよりも丁寧な言い方で単に死ぬというより亡くなるといったニュアンスです。同じようにpass awayも直截的でない丁寧な言い方です。
英語には日本語と異なり敬語がないと言う人がいますが、英語にももちろん丁寧な言い方は存在しますので、ご注意ください。

Bill Withers:ビル・ウィザース
・・・米国ウェストヴァージニア州出身のソウル歌手でシンガーソングライター。代表曲はリーン・オン・ミー。

Sitting at his home piano, Wonder first shared a few thoughts about Withers, who passed way from heart complications on March 30 at the age of 81. 自宅のピアノの前に座り、ワンダーはまず、3月30日に心臓の合併症で81歳で亡くなったウィザースの思い出を語った。

Pass away:亡くなる

Heart complication:心臓の合併症

‘During hardships like this, we have to lean on each other for help,’ he began with obvious emotion. ‘My friend, the late Bill Withers, has the perfect song for that, and I want us to remember him tonight.’ 「こうした困難なときだからこそ、互いに助け合わなければいけない」と彼は強い感情を込めて語り始めた。「僕の友達で亡くなったビル・ウィザースは、それをいうのに完璧な歌を作ったんだ。今夜は彼を偲んで歌いたい」

Lean on each other for help:互いに助け合わなければいけない
・・・Lean onは「頼る」の意味。スティービーワンダーが歌った歌”Lean On Me”とかけています。

Late:亡くなった
・・・こちらも丁寧な言い方です。亡くなった方の前に付ける形容詞です。

And on this night, with people all over the world watching and in need of comfort during these uncertain times, the Michigan native gave a stirring version of the timeless 1972 classic. そして今夜、世界中の人が見ている中で、この不安定な状況の中、癒しを求めて、ミシガン州出身の彼(スティービー・ワンダー)は、1972年の名曲を感動的に歌い上げた。

Michigan native:Stevie Wonderのこと。Stevieは米国ミシガン州サギノー生まれ。
・・・日本語ではあまり使われない英語的な言い回しです。英語では同じ固有名詞の繰り返しを避けるため、その人や物の特性をもって言い換えることがままあります。

The timeless 1972 classic:1972年の不朽の名曲、つまりStevieが演奏したLean On Meのこと
・・・これもMichigan native同様、固有名詞の繰り返しを避けるための言い換えです。
timelessは芸術作品の素晴らしさが時代を超えた、不朽の、という意味、classicは古典となる芸術の第一級作品、最高傑作、という意味です。

Stirring version:感動的なヴァージョン(ここでは演奏のこと)

Following Stevie was The Beatles star Paul McCartney, who tipped his hat to medical workers fighting tirelessly during the pandemic. スティービー・ワンダーの次はビートルズのスター、ポール・マッカートニーだ。彼は、感染拡大の中休みなく戦っている医療従事者に対し、脱帽し敬意を表した。

Tip:(帽子を)軽く持ち上げる、脱帽する

Tirelessly:休みことなく、疲れを知らずに、辛抱強く

Speaking before his performance of Lady Madonna at his home, Paul said: ‘I’m very honored to be part of this program that celebrates healthcare workers. 自宅でLady Modonnaを演奏する前に、ポールは「医療従事者を応援するこのプログラムに参加できてとても光栄だ」と語った。

‘As this COVID-19 pandemic is a global crisis, let’s tell our leaders we need them to strengthen the healthcare systems all around the world. My mother, Mary, was a nurse and midwife before and during World War II. I have a lot of time for healthcare workers. We love you, thank you.’ 「このコロナウィルス感染拡大は世界的危機なので、政治指導者には世界中の医療システムの強化をお願いしなくてはいけいない。私の母、メアリーは、第2次大戦のとき、看護師であり助産師だった。私は医療従事者と多くの時間を共にしている。私はあなたたちが大好きだ。ありがとう」

COVID-19:今回のコロナウィルス感染症の正式名称、Coronavirus disease of 2019の略

Midwife:助産師

Paul sadly lost his mother, Mary, when he was 14-years-old in 1956. She tragically passed away from an embolism after an operation for breast cancer. ポールは、彼の母、メアリーを1956年、彼が14歳のときに亡くした。彼女は、残念なことに、肺癌の手術の後、塞栓症で亡くなった。

Embolism:塞栓症(血塊などにより血管が塞がれ血流が遮断されてしまうこと)

Tragically:悲劇的に、悲惨に、残念なことに

One of the final acts was Taylor Swift, who performed an acoustic version of her song, Soon You’ll Get Better, which the pop phenom wrote about her mother’s struggles with cancer. 最後の方では、テイラー・スイフトも出て、自身の曲、Soon You’ll Get Betterをアコースティック・ヴァージョンで演奏した。ポップ界の天才が彼女の母親が癌と戦ったことについて書いた歌だ。

Phenom:非凡な人、天才

Pop phenom:ポップ界の天才、ここではTaylor Swiftのこと
・・・これも同じ固有名詞を避けるための言い換えです。

まとめ

コロナウィルスが世界中に蔓延する中、一流のアーティストが結集し、疲弊する医療の現場を、そしてライフライン維持のため働く人たちのために、在宅パフォーマンスを披露。

先が見通せない不安な時期だからこそ、人々に希望と前向きな気持ちを持たせてくれる素敵なイベントで、アーティストたちの良心を感じます。

このイベント以外にも、国内外でいろいろな人たちが様々な発信をしています。

音楽は不要不急といえば不要不急ですが、よりよく、より正しく生きていく上で必要不可欠なものだということもまた真実だと感じます。

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