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アニメで英語:未来のミライ(MIRAI)

細田守監督の「未来のミライ」(英題:Mirai)が2019年のアカデミー賞で長編アニメ映画賞(Animated Feature Film)にノミネートされました。

残念ながら最優秀長編アニメ映画賞(The Best Animated Feature Film)は逃しましたが、良質な作品で注目を集めました。

ここでは、未来のミライのアカデミー賞ノミネートが米国でどのように報道されたか紹介します。

アカデミー賞長編アニメ映画賞

2019年アカデミー賞の長編アニメ映画賞(Animated Feature Film)のノミネーション作品(nominees)は以下の5作品です。

スパイダーマン:スパイダーバース(Spider-man: Into the Spider-Verse)
シュガーラッシュ:オンライン(Ralph Breaks the Internet)
インクレディブル・ファミリー(Incredibles 2)
犬が島(Isle of Dogs)
未来のミライ(Mirai)

過去の最優秀長編アニメ映画賞をみると、
2018年:リーメンバー・ミー(Coco)
2017年:ズートピア(Zootopia)
2016年:インサイド・ヘッド(Inside Out)
2015年:ベイマックス(Big Hero 6)
2014年:アナと雪の女王(Frozen)
2013年:メリダと恐ろしの森(Brave)
2012年:ランゴ(Rango)
と、2013年以降、Disney/Pixarが独占してきたことが分かります。

今回、7年振りにDisney/Pixarではなく、Columbia PicturesとSony Pictures Animationが最優勝を受賞したことは、ある意味快挙といえます。

MIRAI

さて、そんな中、「未来のミライ」はアカデミー賞でどのように評価されていたか、興味のあるところです。

アカデミー賞の公式ページでは、簡単なあらすじしか紹介されていません。

Watch the film trailer for Oscars 2019 Animated Feature Film nominee, MIRAI

Film Synopsis
Four-year-old Kun is overwhelmed by the arrival of his baby sister, Mirai. Although he wants to love her, Kun is jealous of the attention she receives and so retreats to a make-believe world where he is visited by their late grandfather and their dog in human form, as well as by Mirai herself, as a teenager from the future

4歳のクンは生まれたばかりの妹「ミライ」の登場に途方にくれていた。クンはミライが大好きだったけれど、皆がミライばかり注目するのにやきもちを妬いていた。そして空想の世界で、亡くなった祖父や人間になった飼い犬、そして未来からきたティーンエイジャーとなったミライと出会う。

注:late grandfather : 亡くなった祖父

https://oscar.go.com/news/nominations/animated-feature-film-nominations-2019-oscars

アカデミー賞の公式ページで紹介された英語版Trailer(予告編)は次の通りです。

VOXのネット記事では、長編アニメ映画賞5作品をそれぞれ紹介しています。
未来のミライの紹介記事は以下の通りです。

If you are, for some reason, watching the Animated Feature nominees in alphabetical order, then Mirai will serve as a fascinating counterpoint to both Incredibles 2 and Isle of Dogs. もし、長編アニメ映画賞作品をアルファベット順に見るのなら、未来のミライは、インクレディブル・ファミリーと犬ヶ島に対する魅力的な対比となろう。

Most obviously, this film can be compared to Isle of Dogs. 言うまでもなく、この映画は、犬ヶ島と比べられ得る。

While Mirai is also set in Japan and while it also features a dog as a character (granted, a supporting one), it was actually made by a Japanese filmmaker: Mamoru Hosoda, well known to anime fans for movies like The Girl Who Leapt Through Time and The Boy and the Beast. (This is his first Oscar nomination, despite how frequently films from Japan are nominated in this category.) 未来のミライも犬ヶ島も日本を舞台にしている。犬ヶ島同様、未来のミライも犬に人格(脇役だけれど)を与えている。未来のミライは、日本人の細田守の監督作品だ。彼は、時をかける少女や、バケモノの子(彼の最初のオスカー・ノミネーション作品)も監督している(多くの日本作品が長編アニメ映画賞にノミネートされているが)。

But comparing Mirai to Incredibles 2 is also instructive, because where Incredibles 2 does a dozen things pretty well, Mirai does just one thing very well. しかし、未来のミライとインクレディブル・ファミリーの比較も有益だ。インクレディブル・ファミリーには多くのよい点があるが、未来のミライにはひとつだけだが素晴らしい点があるからだ。

It follows a young boy named Kun in the emotionally fraught months after his new baby sister, Mirai, enters his life, as his parents try to juggle the demands of two children, their jobs, and their attention-starved dog. 未来のミライは、妹のミライが赤ちゃんとして生まれてきていっぱいいっぱいのクンという男の子の話だ。両親は、二人の子供の世話と、自分たちの仕事と、構ってちゃんの犬の相手で手一杯だからだ。

Kun begins to have imaginary-or-are-they visits from figures from his family’s past and future, which help him learn to better understand his own emotional outbursts. クンは、空想の世界で、過去と未来の家族の訪問を受け始める。


There are times when Mirai feels a little samey, even at a short running time of barely 90 minutes. 未来のミライは90分に満たない短い作品だが、 時折単調に思える時がある。

But that’s Hosoda’s design, ultimately. しかし、それこそが細田監督の思惑だ。

The last 15 minutes of Mirai are so dazzling, on both a technical and a narrative level, that they will make you realize why the rest of the movie fell so readily into the rhythms of a child’s day-to-day life. 未来のミライは、技術・物語の両面で、最後の15分がとても眩く魅力的だ。だからこそ、それまでが、子供の日常生活の単調なリズムなんだと気付かされる。

This is a movie for patient viewers, but trust that you will be richly rewarded. この映画は忍耐力のある人向きだ。しかし、最後まで観た人は、きっとこころが満たされるだろう。


In short: Watch Mirai if you love Calvin & Hobbes (this is high, high praise!). つまり、もし貴方が「カルビンとホッブス」が大好きなら是非未来のミライを観るべきだ。(これは最高の賛辞の意味だ)

注:カルビンとホッブスは、想像力豊かな6歳の男の子、カルビン(Calvin)と彼の最大の友人であるぬいぐるみのトラ、ホッブス(Hobbes)のユーモラスで一風変わった日常を描いた作品で、米国の地域新聞で1985年から1995年に連載された新聞漫画。

https://www.vox.com/culture/2019/2/20/18232704/oscars-2019-best-animated-feature-spider-man-incredibles

記事中でコメントされているように、長編アニメ映画賞には、2016年に「思い出のマーニー」(英題:When Marnie Was There)、2015年に「かぐや姫の物語」(英題:The Tale of Princess Kaguya)、2014年に「風立ちぬ」(英題:The Wind Rises)と、多くの日本作品がノミネートされていますが、日本作品は、2003年の「千と千尋の神隠し」(英題:Spirited Away)以来、最優秀長編アニメ映画賞は取れていません。

是非、日本アニメも頑張って欲しいですね。

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