Tokyo2020が来年本当に実施できるのか?
コロナ禍がなかなか収束しない中、不安な状況ですが、東京の次の次、2028年のロサンゼルス・オリンピックに向けての動きが既に活発化してきています。
2020年9月2日、ロサンゼルス・オリンピック・パラリンピック組織委員会は、大会の公式エンブレムを発表しました。
「LA28」の文字を使用し、Lと28は黒の太字で統一する一方、Aのイラストはアーティストやアスリート等26人がそれぞれ異なるデザインを提供しています。
Aの文字を変化させることで、私たちの世界が個人の多様な創造性や夢を追求する姿勢からできていること(We are a community of inspired individuals and fearless dreamers)を表現したものだそうです。
その26人の中に、ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)も選ばれたのですが、彼女のデザインしたロゴがこちらです。
彼女はこのLA28のロゴデザイン参加にあたり、次のようなメッセージを発信しています。
ビリー・アイリッシュのメッセージ
As much as people think LA is unfriendly, I think it’s pretty friendly.
みんなLAはよそよそしい街と思っているけれど、私は結構居心地がいいと思うの。
as much as は色々な意味がありますが、ここでは「〜だけれども」といった逆説的な接続詞として使われています。much as のように最初の as を抜きで使われることもあります。
pretty は「結構」という副詞です。
friendlyは日本語でもフレンドリーとして使われます。ここでもフレンドリーと訳してもいいかと思います。
It’s there to help you.
LAはあなたを助けてくれるためにあるのよ。
there to help「助けるためにある/いる」。I’m here to help you「私はあなたを助けるためここにいます/何かあれば何でもおっしゃってください」と同じ構文です。
LA kind of has everything. You don’t even realize it.
LAには何でもあると思うの。あなたは知らないだけで。
kind of は断定を避け表現を和らげるために使われます。「〜な感じ」「〜みたいな」といったニュアンスです。sort of も同様に使われます。
There’s like a couple of little spots that I like to go to be alone.
一人になりたい時に行けるスポットがあるし。
like は「その〜」「まぁ」といった繋ぎ言葉です。you know も同じように使われます。
a couple of は「いくつかの」「2、3の」。a few と同じように使われます。
I love driving. That’s all I do here.
私はドライブが好き。ここではドライブばっかりするの。
LA is so open and now it really feels like my home.
LAは開放的で、今では自分の家のように思えるわ。
feel like は「〜のような気がする」の意味です。
Every time I come back, I feel back to myself and back to who I am and my roots.
LAに帰ってくるといつも、自分自身に戻った気がするの。本来の自分や自分のルーツにね。
who I am は myself と同じでどちらも「自分自身=自分が誰であるか」という意味です。
LA is inspiring in a lot of ways.
LAはいろいろな意味で触発してくれるわ。
I love that about LA in the first place.
LAのそういうところがまず最初に大好き。
in the first place は「第一に」「最初に」「そもそも」という意味です。
Is that it’s really diverse and it’s not just one type of people.
本当に多様でいろいろなタイプの人がいるの。
not just one type of people は「ひとつのタイプの人だけでじゃない」ですが、つまりは「色々なタイプの人がいる」という意味になります。
The Olympics is the Olympics. That’s everybody all over the world coming together.
オリンピックはオリンピックで、それって、世界中の全ての人が集うってことでしょ。
come together は「集まる」「集合する」。動名詞の coming にすることで、「集まること」になります。
Eight years from now, I’m looking forward to that.
今から8年後、楽しみで仕方ないわ。
be looking forward to (名詞)は、「〜を楽しみにしている」。
お会いできるのを楽しみにしています I’m looking forward to seeing you は挨拶の決まり文句ですね。
The font is the font that I used for my logo, and who knows if that’s gonna be relevant in my life in eight years, but I have this whole thing about not wanting to please my past self or my future self.
(オリンピックの)フォントは自分のロゴに使ったフォント(と同じもの)なの。8年後これが私の人生で重要なものでいるどうかは誰にもわからない。でも、これは、過去の私を喜ばせるものでも未来の私を喜ばせるものでもないの。
緑で流れるようなAのデザインのフォントは、ビリーアイリッシュのロゴのフォントと同じ作りです。
myself の my と self の間に past や future を挿入し、過去の自分自身や、未来の自分自身としています。
It’s all about pleasing your present self.
現在のあなた自身を楽しませたいの。
上の my future self, my past self と同じように、ここでは、your present self としています。
I don’t know what my life is gonna be like in eight years, but I’m really just looking forward to the future.
8年後に私の人生がどういう風になっているかわからないけど、未来を本当に楽しみにしているわ。
What A be gonna be like は「Aがどういう風になっているか」です。
まとめ
ビリーアイリッシュはロサンゼルスで生まれ育ったということもあり、LAオリンピックには個人的な思い入れもあるようです。
ビリーアイリッシュのイメージカラーともいえるグリーンをあしらったAマークも素敵ですね。
2019年にデビューアルバムが発売されて以降、ヒットチャートのトップを走り、プレゼンスを高め、その発言も注目されているビリーアイリッシュ、これからも目が離せません。