“Fantastic Beasts and Where to Find Them”、映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の原題ですが、実は、このタイトル、ハリー・ポッター・シリーズの第1作、Harry Potter and the Philosopher’s Stone(ハリー・ポッターと賢者の石)の中でも出てきます。
ハリーがハグリッドに連れられて、ダイナコン・アリーに行き、ホグワッツ魔法学校の教科書を購入しますが、教科書リストの中に、魔法生物飼育学の教科書”Fantastic Beasts and Where to Find Them”(幻の動物とその生息地) by Newton Scamander として出てくるんです。
もちろん、著者のNewton Scamanderとは、映画ファンタスティク・ビーストの主人公ニュート・スキャマンダーのことです。
ファンタスティック・ビーストの舞台は、ハリーの時代より約70年前なので、ニュートの書いた本が教科書になっていてもおかしくはないですよね。
J. K. Rollingは、2001年、ニュート・スキャマンダーの名で、実際に、”Fantastic Beasts and Where to Find Them”という本を書き、魔法動物を紹介しています。
ハリーが保有してしていた本のコピーという設定で、ハリーや、ロン、ハーマイオニーの落書き付きです。
どんな魔法生物が紹介されているか
本では、85種の魔法生物が紹介されていますが、もちろん、ハリー・ポッター・シリーズや映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」で登場した魔法生物も紹介されています。
巨大蜘蛛のアクロマンチュア、下半身が馬・上半身が人間のケンタウルス、ハンガリー・ホーンテイルなどのドラゴン各種、水中人のマーピープル、力の強い巨人のトロールなどなどです。
映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の冒頭、ニュートのカバンから抜け出した、光物が大好きな二フラーについては、WIKIPEDIAで次のように説明されています。
Niffler 二フラー
A small mole-like creature with platypus-like features (e.g., having a long, flat tail and webbed feet like those of an otter or a beaver, and its long, flat duck-like bill or snout). 小さなもぐらのような生物。カモノハシのような特徴を持つ(例えば、長く平らな尻尾、カワウソやビーバーのような水かきのある脚など)。
Nifflers are obsessed with hoarding shiny objects, which they usually store in their pouch until returning to their burrow.
二フラーは輝くものを貯蔵するのが大好きで、通常、巣穴に帰るまでは自分のポーチに保存する。
mole:もぐら
platypus:カモノハシ
e.g.:例えば、例を挙げると
・・・ラテン語のexempli gratiaの略
webbed:水かきのある
otter:カワウソ
bill:くちばし
snout:突き出た鼻
hoarding:(金・財宝・食糧などの)買い溜め、貯蔵
burrow:巣穴、隠れ穴
まとめ
英語では、本のタイトルであるFantastic Beasts and Where to Find Themがそのまま映画のタイトルとなっており、英語のことを言っているのか、本のことを言っているのか、紛らわしい面もありますが、ハリー・ポッターと賢者の石で出てきたホグワーツ魔法学校の教科書リストから着想を得て、ここまで世界を広げることができるJ. K. Rollingの創造力にただただ感服するばかりです。
Fantastic Beastsシリーズは全5作予定と言われています。
既に黒い魔法使いの誕生(Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald)が2作目として作られ、3作目は20201年11月公開を予定しています。
コロナの影響で撮影がどこまで順調に進むか心配ですが、2作目から3年後となる3作目、早く見たいですね!
待っている間、この魔法生物の教科書で、どんな生物が出てくるか期待しながら待つのもいいかもしれません。
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