新型コロナ・ウイルス感染拡大の影響で世界的に外出自粛が続く中、様々な人が様々な情報発信をしていますが、ハリー・ポッター・シリーズの原作者J. K. Rowling もまた、子供たちが自宅で楽しめるように、”Harry Potter At Home”を立ち上げました!
J. K. Rowling のホームページでは以下のように説明されています。
Harry Potter At Home Launches in Response to Covid-19 Emergency
ハリー・ポッター・アット・ホームが新型コロナ・ウイルスによる緊急事態への対応として始まる。
J.K. Rowling and her Wizarding World partners have launched Harry Potter At Home today to help children, parents, carers and teachers confined at home during the Covid-19 outbreak.
J. K. ローリングと魔法ワールドのパートナーは、新型コロナ・ウイルス感染拡大の中、自宅から出ることのできない、子供たち、親たち、介護人たち、先生たちの一助になればと、ハリー・ポッター・アット・ホームを本日開始しました。
Wizarding World:魔法ワールド
・・・J. K. ローリングのハリー・ポッター・シリーズ、ファンタスティック・ビースト・シリーズを含む一連のフランチャイズを指します。
後述のWizarding World.com(Wizarding World Digital)は、映画製作会社ワーナー・ブラザーズ(Werner Bros.)とハリー・ポッターの世界を楽しめる公式ウェブサイト、ポッターモア(Potter More)が共同で提供しています。
Launch:始める、立ち上げる
Confine:(人や物を)閉じ込める、監禁する、(〜をある範囲内に)制限する
carer:介護人
COVID-19:Coronavirus Disease 2019 の略
Outbreak:(疫病等の)大流行、(戦争等の)勃発
WizardingWorld.com is hosting Harry Potter At Home, a hub of information and activities for parents, children and carers to discover the magic of Harry Potter, by reading or listening on their own or together with loved ones, whilst staying at home.
ハリー・ポッター・アット・ホームは、“Wizarding World.com”により主催される。ハリー・ポッター・アット・ホームは、親たち、子供たち、介護人たちが、家にいながら、自分一人で、あるいは、愛するのは人たちと一緒に、読んだり、聞いたりして、ハリー・ポッターの魔法を発見するための情報と活動の中心拠点です。
hub:(活動などの)中心地、拠点
on one’s own:自分で、一人で、単独で
Together with loved ones:愛する人たちと一緒に
Whilst:〜の間ずっと、〜しながら
・・・”while”と同じ意味です。日本の学校教育ではwhileの方が一般的かもしれません。
豪華な賢者の石の朗読者の顔ぶれ
Wizarding World.comのHarry Potter at Homeでは、5月に入り、ハリー・ポッター・シリーズに出演した映画俳優や舞台役者によるハリー・ポッター賢者の石の朗読を公開開始しました。
1章ごとに、異なる俳優・役者が、オリジナル(英国版)の“Harry Potter and the Philosopher’s stone” か 米国版の”Harry Potter and the Sorcerer’s Stone” 朗読をします。
ちなみに、米国版はタイトル以外にも、いくつかの単語や言い回しでイギリス英語がアメリカ英語に置き換えられているようです。
「賢者の石」とは「中世ヨーロッパで錬金術師が卑金属を金に換えたり人間を不老不死にする霊薬」のことです。
英国では賢者の石はすぐに錬金術師と結び付けられますが、米国ではあまり一般的ではないため、米国の出版社が「魔法の石」に変更を要請し、J. K. ローリングは、当時はまだ初めての出版だったこともあり、止む無く応諾したと言われています。
2020年5月17日現在、第4章まで配信されています。
これまでの朗読者は以下の通りです。
第1章:The Boy Who Lived
Daniel Radcliffe ダニエル・ラドクリフ
トップバッターは、いわずと知れた映画でハリー・ポッターを演じたダニエル・ラドクリフその人です。
髭をたくわえ、ちょっと雰囲気が変わりましたが、目もとはハリーのままですね。
第2章:The Vanishing Glass
Noma Dumezweni ノーマ・ドゥメズウェ二
二人目はハリーたちの子供たちの話を書いた舞台「ハリー・ポッターと呪われた子供」”Harry Potter and the Cursed Child”でハーマイオニー・グレンジャーを演じた英国の舞台女優ノーマ・デゥメズウェニです。アフリカのスワジランド生まれでですが、英国の舞台女優として活躍しオリビエ賞など受賞経歴があります。ハーマイオニー役に決まったとき、SNSで黒人であることに賛否両論が高まりましたが、作者J. K. ローリングが「ハーマイオニーが白人という設定はない」と黒人のハーマイオニーを支持し話題となりました。
私はロンドンで呪いの子の舞台を直接見る機会に恵まれましたが、大人になったハリーもロンもハーマイオニーも全く違和感なく、物語の中に浸ることができました。むしろ三人とも映画以上に原作のイメージに近い気がします。
第3章:The Letters from No One
Eddie Redmayne エディ・レッドメイン
三人目は、ファンタスティック・ビースト・シリーズの主役ニュート・スキャマンダー役のエディ・レッドメインです。物理学者のホーキング博士を演じた「博士と彼女のセオリー」ではアカデミー主演男優賞を受賞しています。甘いマスクと声が特徴的ですね。
第4章:The Keeper of the Keys
Stephen Fry スティーブン・フライ
英国の俳優・作家・ジャーナリスト・司会者・映画監督・コメディアンで、ハリー・ポッター・シリーズの英国版オーディオCDの朗読者です。
第5章以下は?
賢者の石は全部で17章構成です。
第5章以下のタイトルは以下の通りです。
誰が朗読するか、楽しみですね!
第5章:Diagon Alley
第6章:The Journey from Platform Nine and Three-Quarters
第7章:The Sorting Hat
第8章:The Potions Master
第9章:The Midnight Duel
第10章:Hallowe'en
第11章:Quidditch
第12章:The Mirror of Erised
第13章:Nicolas Flamel
第14章:Norbert the Norwegian Ridgeback
第15章:The Forbidden Forest
第16章:Through the Trapdoor
第17章:The Man with Two Faces
朗読(Special Vídeo Reading)の配信
この朗読(Special Vídeo Reading)は、以下のURLからWizarding World.comのHarry Potter at Homeにアクセスして視聴できます。
https://www.wizardingworld.com/collections/harry-potter-at-home
各章、今のところ、25分程度です。
なお、直近のビデオ(2020年5月17日現在、第3章と第4章)はそのまま視聴できますが、既に配信開始され時間が経過したビデオ(2020年5月17日現在、第1章と第2章)は、サイトでHarry Potter Fan Clubへの登録が必要です。
是非、チャレンジしてみてください。
Sportify
音声だけでよければ、Sportifyでも同じ内容が聞くことができます。
原作で朗読内容を確認しよう
朗読をより楽しむため、そして朗読内容を確認するため、原作(英語版)をお持ちでない方は、この機会に是非購入してみては如何でしょうか?
上述の通り、英語版は、オリジナルの英国版”Harry Potter and the Philosopher’s Stone”とアメリカ英語に修正された米国版”Harry Potter and the Sorcerer‘s Stone”があります。
まとめ
巣篭もり生活の過ごし方はいろいろありますが、豪華俳優陣によるハリー・ポッター原作朗読も、選択肢の一つとして是非試してみては如何でしょうか?
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