アナ雪

映画で英語!:アナ雪2(Frozen II)のテーマ Into the Unknown歌詞を和訳&松たか子版と比較

アナと雪の女王2(Frozen II)、2019年11月22日、ついに公開しました。

早速、日本語版、英語版、両方見ましたが、どちらも期待を裏切らない、というより、期待以上の出来です。何回見ても飽きない、前作を上回る名作に仕上がっています!

歌も素晴らしいです。テーマ曲の Into the unknown だけでなく、物語の鍵となる子守唄 All is found、エルザが自分と向き合う Show yourself、アナが絶望の縁で一歩また一歩と前進する時に自分を鼓舞する Next right thing、どれも心に残る名曲といえます。

順次、ご紹介していきますが、最初は、やはりテーマ曲の Into the Unknown からスタートします。

Into the unknown は、予告編として歌詞の一部を別記事でご紹介していますが、今回は歌詞全体を和訳すると同時に、松たか子さんが歌う日本語版とも比較してみます。

Elsa役の Idina Menzel の声を素晴らしいのですが、ノルウェーのシンガーソングライター Aurora の透き通る妖精のような声が北欧の森と氷で覆われた大地を想像させ、Frozen の世界観を鮮やかに目の前に広げてくれます。

Auroraについても、あらためてまた紹介記事を書く予定です。

Into the Unknown 歌詞和訳&松版との比較

I can hear you, but I won’t.
[和訳] あなたの声が聞こえるわ、でも駄目よ
[松版] 聞こえてる、でも無駄よ

I won’t の後には、hear you あるいは do what you say などが省略されています。
あなたの声(あなたの言っていること)が聞こえるけれど、その声を敢えて聞かない、あるいは、あなたの言っている通りにはしない、ということを言っています。
won’t は will not の略です。ここで will は Elsa の強い「意思」を示しています。

Some look for trouble while others don’t.
[和訳] トラブルを求める人もいれば、そうじゃない人もいる
[松版] 目を覚ませ、起きろと

Others don’t の後は、look for trouble が省略されています。
声に従うとトラブルに巻き込まれるという想定の下、世の中にはトラブルを求める人もいるけど、私(Elsa)はそうじゃない、と言って、声の主に、誘いにはのらないと伝えています。

一方、松版は原文とは関係なく、誘いの声が何と言っているのか補足説明する形になっています。

There is a thousand reasons I should go about my day,
[和訳] いつも通りの普通の日々を過ごすべき理由はいつくもあるわ
[松版] どこかで呼ぶ、謎めいた声

go about は「普通にこなす」「いつも通りに行う」です。go about my day で「自分のいつも通りの普通の日々を過ごす」という意味になります。

松版では、この箇所は含まれておらず、次の文の whispers を説明する形になっています。

And ignore your whispers, which I wish would go away, oh oh oh.
[和訳] そしてあなたの囁きを無視すべき理由も。そんな囁きはどこかに行って欲しいの。
[松版] 無視をすれば、消えていくのか

And 以下は前の文とつながっていて、There is a thousand reasons I should ignore your whispers だと思います(多分)。

which は whispers を指し、which would go away の間に、I wish を挿入して、そんな囁きはどこかに行って欲しいとなります。

松版では、少しニュアンスを変えて、無視をすればと仮定法とし、消えていくのか(どこかに行ってしまうのか)としています。

You’re not a voice.
[和訳] あなたは声ではない
[松版] どうかしてるわ

ここで「声」とは、誰かの意思を具現する意味を持った内容を意味します。

松版は、声として聞こえるじぶんのことを「どうかしている」といいます。

You’re just a ringing in my ear.
[和訳] あなたは単に私の耳に鳴り響く音
[松版] 空耳よ、きっと

ring は(ベルなどが)鳴る、ringing で鳴り響く音となります。耳元で繰り返し聞こえる音という意味です。前文の「声ではない」を受けて、単に鳴り響く音(意味のある声ではない)と言っています。

その意味で、松版の「空耳」はいい訳ですね。

And if I heard you, which I don’t.
[和訳] もしあなたの言うことを聞けば、聞いたりしないけど、
[松版] 騙される、はずがない

ここで which は、「もしあなたのいくことを聞けば」全体を指し、そんなことはしないけど、となります。

松版の「騙されるはずがない」も同じような意味です。

I’m spoken for, I fear.
[和訳] 私にはもう愛する人がいるの
[松版] 聞く気は無いわ

be spoken for はcambridge dictionaryによると”if someone is spoken for, they are not available for a romantic relationship because they are already having one with someone else”とあります。もう愛する人がいるので、あなたを愛することはできない(あなたの言うことを聞くことはできない)ということだと思います。前の文の which I don’t と同じような意味になります。

I fear で「〜であることを恐れる・心配する」です。正しくは I fear that I’m spoken for ですが、that 節を前に出し、I fear を後ろに持ってきています。

松版の「聞く気は無い」は、前文の which I don’t とこの文の両方を受けたものと言えます。

Everyone I’ve ever loved is here within these walls.
[和訳] 私が愛した人は皆ここに、この壁の中にいるの
[松版] 愛する人たちは、ここにいるの

have ever loved で「これまで愛したことのある」の意味です。

here と within these walls はここでは同義で、「ここに、この壁の中に」となります。

松版でも、字数制限があるので短くなり一部省略されていますが、ほぼ同じ意味ですね。

I’m sorry, secret siren, but I’m blocking out your calls.
[和訳] ごめんなさい、秘密のサイレン、でもあなたの呼び声を聞く気は無いわ
[松版] 危険を冒すこと、2度としないわ

siren (サイレン)とは、ギリシャ神話に登場する海の怪物セイレーンの英語名です。上半身は人間の美しい女性、下半身は鳥の姿(後世には魚の姿)をしていて、美しい歌声で海を航行中の人を惑わし難破させ、歌声に魅了された船人を喰い殺すとされています。

calls は「呼び声」です。サイレンの声は、Siren’s voice のほか、Siren’s calling とも言われます。your calls は Siren’s callsのことです。美しい謎の声を、ここでは比喩的にサイレンと呼んでいます。

松版ではサイレンには触れていません。呼び声を聞く=危険なので、「危険を冒さない」と言い換えています。2度とというのはアナ雪1の危険(=冒険)を踏まえてですね。

I’ve had my adventure. I don’t need something new.
[和訳] もう冒険は経験済みなの。新しい冒険は要らないわ
[松版] 冒険にはもう、うんざりしてる

松版は、原文の2つをひとつに簡潔に「うんざり」という表現でまとめています。

I’m afraid what I’m risking if I follow you
[和訳] 何を危険に晒すのか怖いの、もしあなたについていくと
[松版] それでもあの声は求めてる

I’m afraid は that節がつくと、ネガティヴなことについて、そうでないかと「思う」と訳されますが、ここでは、原義である「怖い」でいいと思います。

松版は、原文とは全く関係ないですね。

Into the unknown, into the unknown, into the unknown
[和訳] 未知の世界へ、未知の世界へ、未知の世界へ
[松版] 未知の旅へ、踏み出せと、未知の旅へ


ここで into the unknown は、if I follow you into the unknown で、前の文と合わせると、「もしあなたについて未知の世界についていくと」となります。

Unknown の後は省略されています。これまでの予告編をみると、unknown land = 未知の土地 が一番妥当でしょうが、日本語的には、未知の世界、未知の旅 の方が、より拡がりを感じていいと思います。

What do you want?
[和訳] 何を望むの
[松版] どうして

松版の「どうして」は英語に直訳すると why ですが、どうして=何のために=何を望んで と考えると、what do you want を「どうして」と訳すのもありですね。

‘Cause you’ve been keeping me awake.
[和訳] だってあなたは私を目覚めさせたから
[松版] 呼び続けてるの

‘Cause は Because の省略形です。

keep me awake は「私を目が覚めた状態にし続ける」。ただ日本語にしにくいですね。

松版は、「呼び続けてる」としています。意味は少し変わりますが、have been keeping の現在完了進行形のニュアンスはこの方がでますね。

Are you here to distract me so I make a big mistake?
[和訳] あなたは私の心をかき乱し大きな間違いをさせるために、ここにいるの?
[松版] あなたは私に似た誰かなの?

distract は「〜心をかき乱す」「〜の気持ちを動転させる」。

松版はここの原文ではなく次の原文の訳ですね。

Or are you someone out there who’s a little bit like me?
[和訳] あるいは、あなたは、(壁の)外にいる、私に少し似た誰かなの?
[松版] 本当はここにいてはいけないと

a little bit は「少し」。

松版はこの原文ではなく次の原文の訳ですね。

Who knows deep down I’m not where I’m meant to be.
[和訳] 本当は私はいるべき場所にいない(ここは私のいるべき場所ではない)と、誰も知らない
[松版] 見つけに来いというのね

Who knows は直訳は「誰が知っているか?」ですが、逆説的に「誰も知らない」を意味します。

deep down は「本心では」「心の底では」「内心では」「本当は」。

be meant to be は「〜する運命だ」「〜であるべきだ」。

松版は、原文とは直接関係ないようです。

Every day’s harder as I feel my power grow.
[和訳] 私の力が強くなるにつれて、毎日がだんだん大変になっていく
[松版] みんなと違うと感じてきたの

Don’t you know there’s part of me that longs to go.
[和訳] 行きたいと望んでいる自分もいると知らないの?
[松版] だから心が望むの

There is part of me that 〜 で「〜という自分もいる」。私の一部が〜だということです。

long はここは動詞で「切望する」「熱望する」です。

松版は、longs to go 中止に訳しています。

Into the unknown, into the unknown, into the unknown
[和訳] 未知の世界へ、未知の世界へ、未知の世界へ
[松版] 未知の旅へ、踏み出せと、未知の旅へ

ここから先は、最後のたたみかけパートです。

最後の一連の歌詞は、スピードが速いのですが、日本語は基本的に母音を伴うので、音符に音を載せると、英語よりもどうしても情報量が少なくなります。全部は訳せないので、松版はどうしても簡潔になってしましますね。

Are you out there?
[和訳] あなたは、外の世界にいるの?
[松版] あなたは

Do you know me?
[和訳] あなたは私を知っているの?
[松版] どこなの

Can you feel me?
[和訳] あなたは私を感じるの?
[松版] 姿を

Can you show me?
[和訳] 姿を見せてくれる?
[松版] 見せてよ

Where are you going?
[和訳] あなたはどこへ行くの?
[松版] どこへ行くの

Don’t leave me alone.
[和訳] 私を一人にしないで
[松版] ついていく

How do I follow you
[和訳] どうやってあなたについていけばいいの?
[松版] 未知のの旅へ

Into the unknown
[和訳] 未知の世界へ
[松版] 踏み出そう

意味をよく掴んだら、是非、歌ってみましょう!

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