アナと雪の女王2(Frozen II)も、第1作に負けず劣らずいい曲が満載ですが、そのひとつが “All is Found” です。
昔、ElsaとAnnaの母が歌ってくれた子守唄ですが、神話に基づく予言の唄にもなっています。
日本語版では2人の母役の吉田羊さんが歌っています。
ここでは、歌詞の和訳だけでなく、日本語版歌詞も併記しましたので、比べてみてください。
“All is found” 歌詞
Where the north wind meets the see
[和訳]北風が海に出会う場所に
[日本語版歌詞]よいこよ、おやすみ
There’s a river full of memory
[和訳]記憶に満ちた河がある
[日本語版歌詞]遥かなる、北の川に
Sleep, my darling, safe and sound
[和訳]おやすみ、良い子よ、安心して
[日本語版歌詞]全ての記憶が
“safe and sound” は慣用句で「無事に」です(soundは音はではなく、心や体が健康な・健全なという意味です)。
For in this river all is found
[和訳]この河では全てが見つかるから
[日本語版歌詞]潜んでいる、今も
“For”は「〜だから」と理由・原因を意味します。
In her waters, deep and true
[和訳]深い真実の水の流れの中に
[日本語版歌詞]あなたが、求める
“her”は河(the river)を擬人化したもので”her waters”で「河の水」となります。”deep and true”が形容しているのは”waters”です。
物質としての水は数えられないので普通単数形の”water”ですが、ここでは「水の流れ」の意味で、その場合は通常複数形となります。
Lie the answers and a path for you
[和訳]答えがあり、道が示される
[日本語版歌詞]答えが、そこに眠る
“Lie”は「横たわる」=「ある」ですが、”there is”よりも「そこに横たわって置いてある」ニュアンスが強くでます。
Dive down deep into her sound
[和訳]水の音の奥深くへと飛び込んでごらん
[日本語版歌詞]探してみなさい
“her”は「河の」、”sound”は「音」ですがここでは「水」の比喩的表現でしょう。
But not too far or you’ll be drowned
[和訳]でも、行き過ぎないでね、溺れてしまうから
[日本語版歌詞]溺れないようにね
“drown”は「溺死させる」
Yes, she will sing to those who’ll hear
[和訳]そうよ、河は歌う、その歌を聞く人へ
[日本語版歌詞]聞いて、耳すまして
“those who”は「〜する人」
And in her song, all magic flows
[和訳]その歌の中、全ての魔法が流れる
[日本語版歌詞]魔法の川の歌
“her song”は「河の歌」。
But can you brave what you most fear?
[和訳]でもあなたは最も恐ろしいものに勇気を出して立ち向かうことが出来るかしら?
[日本語版歌詞]その秘密を知る
“brave”は動詞で「勇敢に立ち向かう」。
Can you face what the river knows?
[和訳]河が知っていることに直面することが出来るかしら?
[日本語版歌詞]勇気あるのなら
“face”は動詞で「直面する」。
Where the north wind meets the sea
[和訳]北風が海に出会うところに
[日本語版歌詞]北風が海に
There’s a mother full of memory
[和訳]記憶に満ちた母がいる。
[日本語版歌詞]巡り会うその川に
“mother”は「母」ですが、ここでは「河」の比喩的表現でしょう。
Come, my darling, homeward bound
[和訳]おいで、良い子よ、母のいる場所へ
[日本語版歌詞]おいで、良い子よ
“homeward bound”は「家路に向かって」の意味ですが、ここでの”home”は所謂自分の家ではなく、「母のいる場所」=「河」を指していると思います。
When all is lost, then all is found
[和訳]全てが失われた時、全てが見つかる
[日本語版歌詞]母なる川へと
ストーリーの伏線となる意味深な歌詞ですね。
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