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ニュースで英語!:コロナ・ウィルスCOVID-19の経済への影響深刻化

日々目まぐるしく進展するコロナ・ウィルスを取り巻く状況に戸惑っている方も多いと思います。

コロナ・ウィルスが話題になり出したのは1月でした。
最初は中国で春節前から在宅勤務や移動制限が広がり、日本への観光客も激減し、インバウンドに影響が出始めました。
アジア各国で感染者が確認され、緊張感は高まってきましたが、それでもまだ中国の問題であり、他人事感があったと思います。
それが2月下旬になると、アジアで感染が広がり、3月になると今度は欧米でも急速に拡大。世界的な景気後退への強い懸念が高まっています。

当初、2003年に世界を席巻したSARS(重症性呼吸器症候群:Severe Acute Respiratory Syndrome)よりも重症化例や死亡率が少ないことから心配しすぎではないかという声もありましたが、逆に、症状が風邪と似ていて特定が難しいことが封じ込めを困難にし、鎮静化まで長期化するのではないかとの懸念に繋がっています。

各国とも入国制限や移動制限を強化する一方、疲弊する経済や個人に対する経済対策も矢継ぎ早に出しています。

今回は、各国の経済への影響に関するニュースから気になる記事見出しをご紹介します。

コロナ・ウィルスに関する気になる経済記事見出し

Forbes: The Economic Impact of COVID-19 Will Hit Minorities The Hardest.

https://www.forbes.com/sites/korihale/2020/03/17/the-economic-impact-of-covid-19-will-hit-minorities-the-hardest/#154fa60010c0

出所: 毎年発表される世界長者番付で有名な米国の経済雑誌”Forbes”です。

見出し和訳: COVID-19の経済への影響はマイノリティに最も厳しいものとなるだろう

気になる英単語

COVID−19: 国際連合の専門機関であるWHO(世界保健機関:World Health Organization)が、2020年2月11日、正式決定した病名で、正式名称は”Coronavirus disease (COVID-19)です。ただし正式なビールス(Virus)名称は、Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 (SARS-CoV-2)です。名前から分かる通り、2003年のSARSの原因となったコロナ・ウィルスと遺伝子的に関連があるそうです。
先に書いたように、症状がSARSと異なり患者の特定が難しいのが今回のコロナ・ウィルスの特徴ですが、元は同じなんですね。

Hit: 日本語でも「ヒット=打つ」として使われていますが、ここでは「打ち付ける」「打撃を与える」という意味です。

Minorities: 日本語でも「マイノリティ」として使われています。「少数派」、具体的には人種的マイノリティである「アフリカ系米国人」「ヒスパニック」「アジア系米国人」を指しています。

The Hardest: “Hard”の最上級です。最上級は一番上で固有のものなので定冠詞である”the”を付けます。
定冠詞、不定冠詞、無冠詞の区別は日本人の(私の)最も苦手な分野のひとつです。日本語には冠詞の概念がありませんからね。でも、冠詞を間違えると冠詞がある欧米言語のネイティブには奇妙にに聞こえるようです。こうして実例で覚えていくのが一番だと思います。

Bain & Company: Tracking the Global Impact of the Corona Virus Outbreak / Markets and public in multiple major nations reacting strongly

https://www.bain.com/insights/tracking-the-global-impact-of-the-coronavirus-outbreak-snap-chart/

出所:マキンゼーやボストン・コンサルティング・グループと並ぶ世界的なコンサルティング・ファームであるベイン・アンド・カンパニー(Bain & Company)です。

見出し和訳: コロナ・ウィルス大流行の世界的影響を追う / 主要国の市場と大衆が大きく反応

気になる英単語

Outbreak: ここでは「(疫病等の)大流行」の意味です。語源的には「外に(out)向かって殻を破って(break)勢いをもって出て行く」で、他には「暴動」「(戦争等の)勃発」などにも使われます。

Public: 「大衆」「市民」「公衆」「国民」など、国家や共同体の構成員全体を表す集合名詞です。

IMF: Questions and Answers on the IMF’s $50 Billion Rapid-Disbursing Emergency Financing Facilities

https://www.imf.org/en/About/FAQ/50-billion-rapid-disbursing-emergency-financing-facilities

出所: 国際金融の安定を目的として設立された国際連合の専門機関である国際通貨基金(International Monetary Fund:IMF)です。

見出し和訳: IMFの500億ドル緊急融資枠に関する質疑

気になる英単語

Questions and Answers: 質疑応答。シンプルですね、質問と答えということです。

Disburse: 融資を実行し資金を供与することです。

Rapid: 「迅速な」「素早い」「短時間での」の意味。「(電車の)快速」にも使われます。ここでは通常のプロセスよりも短時間で融資実行される緊急(枠)のことです。

Facilities: 「施設」「設備」「融通」などの意味が一般的ですが、ここでは「融資枠」のことを意味します。

The Economist: The Challenge of Addressing COVID-19’s Economic Effects in Europe / A swift response depends not only on national governments

https://www.economist.com/finance-and-economics/2020/03/12/the-challenge-of-addressing-covid-19s-economic-effects-in-europe

出所: 英国の格調高い上質な経済誌、The Economist(エコノミスト)です。

見出し和訳: COVID-19の経済効果へ向き合う欧州の挑戦 / 迅速な対応の成否は政府だけによるわけではない

気になる英単語

Address: 「対処する」「取り組む」の意味。日本語ではアドレスといえば住所やメールアドレスのことです。英語でも名詞では同じ意味で使われますが、動詞では、ここで使われた意味のほか、「演説する」としても使われます。

Swift: 「素早い」「迅速な」の意味。

The Wall Street Journal: Senate Passes Paid-Leave Bill to Combat Pandemic, Turns to Administration’s Stimulus Plan / Government moves to address economic impact of coronavirus with support for workers, households

https://www.wsj.com/articles/senate-expected-to-pass-bill-offering-free-virus-testing-paid-leave-11584537988

出所: 米国の主要経済新聞ウォール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)です。

見出し和訳: 上院は、パンデミックと戦うため有給休暇法案を通過、今度は政府の経済刺激策を審議 / 政府はコロナ・ウィルスの経済への影響に立ち向かうため、労働者や家計の支援に動く

気になる英単語

Senate: 米国会の上院のことです。米国会下院は”House of Representatives”といいます。

Pad-leave: 有給休暇

Pandemic: (病気が)広範囲に及ぶ、全国あるいは世界に広がっているという意味です。語源はギリシャ語で、Panは全て、demosは人々、つまり全ての人々のという意味からきたようです。

Administration: 政権

Household: 家計

応用編

記事でも使われたお役立ち経済英語

Administration = 政権

トランプ政権は Trump Administration、オバマ政権は Obama Administration 、安倍政権は、Abe Administration とその時々の政権を指す言葉として使われます。大統領や首相名を頭に付けて呼ぶことが一般的ですが、何政権の話をしているのか明確な場合は、The Administration としても使われます。

Paid-leave = 有給休暇

“Paid”は「給料が払われている」という意味です。”Leave”は休暇ですが、意味的には「職場を離れること」です。
主要国には、金融機関に行員を年に1週間あるいは2週間以上連続で職場から離れさせることを義務付ける職場離脱制度があります。横領等不正を防止・発見するためです。1週間連続職場離脱は、”1 week consecutive leaves“といいます。この場合は“Leave”は国によっては必ずしも休暇である必要はなく出張でもOKな場合もあります。
また”Sick Leave”は病気休暇です。日本では病欠は有給が残っている場合は年次有給休暇を使うことが一般的ですが、欧米では、年次有給休暇とは別に有給の病気休暇(Paid Sick leave)がありそれを使うことが一般的です。労働者的には羨ましいですね。

Senate = 上院

国会は2院制の国が多いと思います。通常、上院と下院といい、英語でも”Upper House”, “Lower House”と呼ばれますが、正確には国毎に固有の名称をもっています。
米国では、上院は”Senate”、下院は”House of Representative”(The Houseと略される場合もあります)。議員を指すときは、上院議員は”Senator”、下院議員は ”Congressman”, ”Congresswoman” となります。
英国では、上院は”House of Lord(貴族院)”、下院は”House of Commons(庶民院)”です。議員は、上院議員は ”Member of the House of Load”、下院議員は “Member of the Parliament”で、通常”MP”と略されます。
日本は参議院、衆議院ですが、英語では通常それぞれ ”House of Councillors”、”House of Representatives”と訳されます。国会という時は “Diet” が使われることが多いようです。

Disburse = 融資実行

融資を実行し資金を供与することです。
名詞は “Disbursement” となります。例えば、第1回目の融資実行であれば、”The First Disbursement” となります。

Facilities = 融資枠

銀行の与信の枠のことを通常 “Credit Facility” といいます。
Credit Facility の中で設定された与信限度は Credit Line あるいは Credit Limit と呼ばれることが多いようです。
また、銀行が一方的に枠を設定し、実行判断は銀行がする場合は、約束したわけではないので Uncommitted Line、一方、要請があれば必ず実行する枠は Committed Line と呼ばれます。

Household = 家計

経済学でいう「家計部門」を表す言葉です。
通常は、「世帯」「所帯」「一家」などの意味でも使われます。文字通り「家を持つ」から来ているのでしょうね。

まとめ

如何ですか?

今回はコロナ・ウィルス関連ですが、病気自体よりも、コロナ・ウィルスの影響を受けた経済関係の記事を中心に紹介しました。

経済英語は、特殊な言い回しが多いですが、一度覚えてしまえば、頻繁に使われる言葉も多く、経済ニュースが理解し易くなります。

この機会に是非覚えてみてください。

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